GMOあおぞらネット銀行法人口座のプレミアムサービス「振込料金とくとく会員」の手数料や評判について解説

720 PV

サブスクリプションプログラムの振込料金とくとく会員

2020年8月よりGMOあおぞらネット銀行の法人口座のサービスとして、振込料金が定額になる「振込料金とくとく会員」がスタートしました。

振込料金とくとく会員は税込500円の月額固定料金を支払うと、振込手数料を1件あたり税込135円で上限回数無くご利用できるサブスクリプションサービスです。

今回はGMOあおぞらネット銀行法人口座のプレミアムサービス振込料金とくとく会員の手数料や評判についてご紹介いたします。

GMOあおぞらネット銀行について

GMOあおぞらネット銀行は老舗IT企業であるGMOインターネットグループとあおぞら銀行の合弁会社となります。

「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をコーポレートビジョンに掲げ、お客さまに「安心」、「速さ」、「安さ」、「便利さ」、「新体験」の5つの価値をご提供することをミッションとしていることから、テクノロジーを利用した利便性の高いネット銀行を目指していると言えるでしょう。

GMOあおぞらネット銀行の株主を確認してみると、

<持株比率>

株式会社あおぞら銀行 91.20%
GMOインターネット株式会社 4.40%
GMOフィナンシャルホールディングス株式会社 4.40%

となっていることから、実質あおぞら銀行が中心であると言えます。

個人口座も開設が可能ですが、今回はG振込料金とくとく会員の対象となる法人口座、個人事業主口座についてご紹介いたします。

振込料金とくとく会員とは

振込料金とくとく会員とは国内銀行で初めてとなる法人口座向け振込手数料のサブスクリプションプログラムです。

元々はGMOあおぞらプライムという名称でしたが、名称を変更しております。

毎月末日に翌月分の月額利用料(税込み1,980円)を支払うことで、他校宛の銀行振り込み手数料が一律で160円(税込)/件とお得な振り込み手数料体系プログラムが可能になります。

法人口座をお持ちの方であれば簡単なお申込で即時にご利用可能です。

なお、法人口座を作っても必ずしも振込料金とくとく会員に入らなければいけないわけではなく、途中で切り替えも可能になっています。

振込料金とくとく会員の振込手数料引き下げについて

2021年10月1日よりGMOあおぞらネット銀行のオリジナルサービスである法人口座向け振込手数料のサブスクリプションプログラム「振込料金とくとく会員」の月額料金が1,980円から500円に、振込手数料が1件160円から1件135円に引き下げられました。

振込料金とくとく会員の料金値下げ

GMOあおぞらネット銀行はシステム開発を内製化しているため、自由度の高いサービス企画や、低価格でのサービス提供が可能となっているようです。

特に顧客ニーズの高い他行宛ての振込手数料の引き下げは顧客の低コスト化、生産性向上などを目指した継続的な取り組みの結果実現したものです。

今後も様々な顧客還元施策を行う予定のようで、他の銀行と比べても積極的な戦略に期待できると思います。

振込料金とくとく会員を利用する方がお得になる振り込み件数とは

振込料金とくとく会員を利用する方がお得になる振り込み件数とは

振込料金とくとく会員を利用した方がお得になるかどうかの判断基準について見ていきましょう。

なお、通常のGMOあおぞらネット銀行の振り込み手数料では、

  • 自行あて:無料
  • 他行あて(3万円未満):145円
  • 他行あて(3万円以上):145円
  • と元々他の銀行と比べてお得な手数料になっています。

    メガバンクの法人口座を利用している場合

    私は三菱UFJ銀行とGMOあおぞらネット銀行の口座を利用していますが2行の比較をしてみます。

    なお、三菱UFJ銀行に関わらずメガバンクや地銀、信金などは概ね手数料が同じだと思っていただければと思います。

    銀行名月額基本料自行3万円未満自行3万円以上他行3万円未満他行3万円以上無料回数
    GMOあおぞらネット銀行無料無料無料145円145円無し
    三菱UFJ銀行1,760円110円330円550円770円無し

    メガバンクはインターネットバンキングの利用料として月額2,000円程度が必要で、三菱UFJ銀行のBizSTATIONというネット銀行は月額1,760円がかかります。

    三菱UFJ銀行とGMOあおぞらネット銀行の手数料比較

    例:1年間に50回の他行あて振込(3万円以上)を行った場合

    ・三菱UFJ銀行

    月額利用料:1,760円×12ヶ月=21,120円
    振込手数料:770円×50回=38,500円
    年間にかかるコストは59,620円

    ・GMOあおぞらネット銀行

    月額利用料:0円
    振込手数料:145円×50回=7,250円
    年間にかかるコストは7,250円

    年間の金額にして52,370円、約85%の手数料削減効果が見込めます。

    既にGMOあおぞらネット銀行を利用している、もしくは他ネット銀行を利用している場合

    既にGMOあおぞらネット銀行を利用している、もしくは他ネット銀行を利用している場合

    元々GMOあおぞらネット銀行を利用している場合や、メガバンクと比べて振り込み手数料の安いネット銀行を利用している場合の比較を見ていきましょう。

    銀行名月額基本料自行他行3万円未満他行3万円以上
    振込料金とくとく会員500円無料135円135円
    GMOあおぞらネット銀行無料無料145円145円
    PayPay銀行無料55円176円275円

    1ヶ月間の振込シミュレーションによる比較

    上記でご紹介したGMOあおぞらネット銀行の通常取引、三菱UFJ銀行、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)と比べて振込料金とくとく会員はどの程度利用することでお得になるのかをシミュレーションしてみました。

    今回はわかりやすくするために全て他行に3万円以上の振り込みをした場合になります。

    銀行名月間15件月間30件月間50件月間100件
    振込料金とくとく会員
    135円 / 件+月額500円
    2,525円4,550円7,250円14,000円
    GMOあおぞらネット銀行
    145円 / 件
    2,175円4,350円7,250円14,500円
    三菱UFJ銀行
    770円 / 件+月額1,760円
    13,310円24,860円40,260円78,760円
    PayPay銀行
    275円 / 件
    4,125円8,250円13,750円27,500円

    振込料金とくとく会員を利用した方がお得になるのはメガバンクと比べた場合には月間振込数が少なくてもすぐに効果が出るのに対して、既にGMOあおぞらネット銀行を利用している、もしくは他ネット銀行を利用している場合には月間振込数が50件以上になった場合ということがわかります。

    毎月の振込数が多ければ多いほどコストメリットが出てくると言えそうです。

    GMOあおぞらネット銀行法人口座の特徴

    GMOあおぞらネット銀行法人口座の特徴

    ここからはGMOあおぞらネット銀行の特徴について見ていきましょう。

    手数料が安い

    GMOあおぞらネット銀行の手数料は同行内で無料など、ネット銀行の中でも安いことが挙げられます。

    月額基本料、法人口座利用料といったものも無料でかかりません。ご参考までに大手ネット銀行の手数料を比較してみました。

    銀行名月額基本料自行他行3万円未満他行3万円以上
    GMOあおぞらネット銀行無料無料145円145円
    住信SBIネット銀行無料50円160円250円
    PayPay銀行無料55円176円275円
    楽天銀行無料52円168円262円

    GMOあおぞらネット銀行では唯一自行あてが無料となり、月間50件以上の他行あて振り込みがあれば振込料金とくとく会員のご利用がお得になります。

    デビットカードで1%のキャッシュバック

    デビットカードで1%のキャッシュバック

    Visaのデビット機能がついたキャッシュカードを作ることができます。

    キャッシュバック率1%は、他の銀行デビットカードと比べてもかなり高く、非常に大きいメリットと言えるでしょう。
    ※一部キャッシュバック率が異なる利用先もあります。

    楽天銀行のビジネスデビットカードもキャッシュバック率は1%となっていますが、「紛失・盗難時の不正利用に対する保障」が一切ありません。

    私も以下のようにデビットカードを発行しました。

    GMOあおぞらネット銀行  ビジネスVISAデビットカード

    固定電話不要で申し込みが可能

    意外かもしれませんがネット銀行の場合、固定電話がないと法人口座開設の申し込みができない銀行もあります。

    最近ではわざわざ固定電話を最初から契約する企業は多くもないと思うのですが、残念ながら楽天銀行と住信SBIネット銀行などは固定電話以外の入力ができませんので、GMOあおぞらネット銀行でお申し込みをしてみましょう。

    入金の消し込み作業が軽減

    振込入金口座とは、注文ごとや顧客ごとに振込入金口座を割り当てることで、入金データから注文や顧客を特定することができ、同姓同名の方や家族名義での振込などでも正しく入金の内訳管理を行うことが可能になります。

    入金の消し込み作業が軽減できることとミスを減らすことにもつながるでしょう。

    セキュリティも充実

    気になるネット銀行のセキュリティに関してもセキュアな環境で利用できます。

    電子証明書などの対策をはじめ、 GMOインターネットで培っているセキュリティ技術が生かされていると考えられます。

    振込の際には登録してあるメールアドレスにトークンが届きますので、こちらを入力しないと振り込めないようにもなっております。

    セキュリティも充実

    提携ATMで24時間の入出金にも対応

    提携ATMで24時間の入出金にも対応

    ネット銀行では店舗窓口が無いため、入金や出金は提携しているATMから行います。

    現在、提携ATMとなっているのはゆうちょ銀行セブン銀行イオン銀行 です。

    ATMからの入金・出金には100円+消費税の手数料がかかります。

    より詳細にGMOあおぞらネット銀行についてご確認したい方は、GMOあおぞらネット銀行の法人口座についてマーケティング担当者さんにインタビューした以下の記事もオススメです。

    GMOあおぞらネット銀行の法人口座についてマーケティング担当者さんに聞いたサービスの特徴とは

    GMOあおぞらネット銀行の法人口座についてマーケティング担当者さんに聞いたサービスの特徴とは

    2020年3月25日

    GMOあおぞらネット銀行のUI、UX

    GMOあおぞらネット銀行管理画面

    上記の画像がログイン後の画面です。

    GMOあおぞらネット銀行のUI、UXですが、メガバンクなどと比べてもシンプルで使いやすいデザインと言えるでしょう。

    今のところ使い勝手が悪いと感じているところはありません。

    また、スマホ専用アプリも利用できるため、スマホからの残高確認や振り込みを行いたい場合にはインストールしておきましょう。

    月間30件以上の振り込みがある場合にはコストメリットが大きい

    GMOあおぞらネット銀行は元々振り込み手数料が安くて利便性の高い法人口座ですが、さらに月間30件以上の振り込みがある場合には振込料金とくとく会員を利用することでコストメリットが大きく出てくると思います。

    新しいネット銀行ということで積極的に法人口座の開設を行っていると予想されることもあって、今一番おすすめの銀行と言えるでしょう。

    GMOあおぞらネット銀行 で 法人口座 を開設してみた!審査と申し込み方法について解説。

    GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設してみた!審査と申し込み方法、評判について解説

    2020年4月10日
    MBA専門の転職・人材サービス MBA JOBs

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

証券会社、IT企業役員、ベンチャー企業などを経て2016年10月より独立。2017年7月株式会社Milkyways設立、代表取締役CEO。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻(WBS)修士課程卒。専攻はベンチャー企業論、ベンチャー経営論。趣味はダンスとラーメン。