定量データ は誰が見ても正しい?グラフやチャートに惑わされないための4つのポイント

定量データは誰が見ても正しい?グラフやチャートに惑わされないための見方について

データを見る際には「 定量データ 」と「 定性データ 」がありますね。

一般的に「 定量データ 」は 数値化 されている データ であるため、「 定性データ 」と比べると誰が見ても差が出にくい 一次情報 として考えられることが多いのではないでしょうか。

しかし、この 数値化 されているという 安心感 を元に、巧妙な マーケティング戦略 を行なっている企業や担当の方もいるのが事実です。

消費者 として 定量データ に惑わされないためのポイントや、逆に マーケティング目線 で考えた際に押さえておいた方が良い 4つの ポイント についてご紹介させていただきます。

はじめに 定量データ の 作成者 をおさえよう

定量データ に限らずですが、 一番 最初 に行うことは 作成元 がどこなのかを確認することから始めましょう。

国関連 の場合
GDP や 出生率 といった データ は国からの発表を元に公式の一次情報として広く利用されます。

但し、 データ の 即時性 という面から言うと、中には 若干 発表が遅いものもあります。

企業 の場合
企業の場合には シンクタンク のような 調査機関 のデータか、 業界に属している企業 のデータかを区別して考えた方が良いでしょう。

前者の場合には 調査元 からの依頼である場合もありますが、 比較的 ニュートラル な 調査結果 を元にデータを公表している場合が多いです。

一方後者では、 自社 の属している業界のデータを発表している場合、 多少 自社に有利なデータ を公表している可能性も考えられます。

個人 の場合
個人の場合には実名か否かでも異なりますが、その方の バックグラウンド や データソース を確認しましょう。

データソース が 信頼性 の高いものなのか、その方 独自のデータ なのかを確認した上で、 恣意性 がないのかに注目しておいた方が良さそうです。

母数 が どれくらいあるのか をおさえよう

調査結果 や アンケートデータ を元に作成されたデータの場合、 データ母数 がどれくらいなのかも確認しておきましょう。
極端に母数が少ない場合には偏りが生じてしまう可能性があるからです。

以下は誤差が +-5% の範囲に収まると考えられる 参考数値 です。

母集団 : 100人 必要なサンプル数 : 80人
母集団 : 1,000人 必要なサンプル数 : 278人
母集団 : 10,000人 必要なサンプル数 : 370人
母集団 : 100,000人 必要なサンプル数 : 383人
母集団 : 1,000,000人 必要なサンプル数 : 384人

参考:ウェブリサーチプラス 適切なサンプリング数とは?アンケートサンプル数の決め方

また、現在日本の世帯数は 約 5,340万世帯 と言われており、 ビデオリサーチ社 によると 視聴率調査 は 全国27地区 で 6,900世帯 を元に行われているようです。

参考:ビデオリサーチ TV Rating Guide Book

比較対象 をおさえよう

企業の業績発表の際に、「 前年度比 」や「 前年同月比 」と言うキーワードが出てきます。

数値同士 を比較して照らし合わせることで、 相対的 にデータを見ると言う考え方です。

例えば 日経平均株価 が2万円と言われて高いのか安いのかを考える際には、 景気動向 や 企業業績 から 割安 なのか 割高 なのかを考えることと同時に、チャートで テクニカル分析 を行って見る方法もあります。

テクニカル分析 は主に過去の数値データを元に将来の値動きを考えるもので、ある企業の株価を 他の銘柄 と比較して割高か割安なのかをさぐりだし、割安な銘柄を買い、 割高な銘柄を売る という方法として良く行われている手法です。

期間 をおさえよう

最後にデータの 対象期間 を確認しましょう。期間が 短くても問題ないデータ と 長い方が好ましいデータ があります。

年齢 や 性別 などの 属性 に関するデータは期間が短くても問題ありませんが、例えば 食べ物のデータ を調査した場合には期間が短すぎると偏りが生じてしまう可能性も考えられてしまいます。

また、 調査データ などの グラフ や チャート の場合には開始時期にも注意しましょう。

年初など 区切りの良い時点 から開始の場合もあれば数字をうまく見せるために 開始時期 を意図的に調整 している場合もあります。

定量データ を鵜呑みにはせず、 自分の頭 で一度考えてから理解しよう

定量データ を見る際に4つのポイントをご紹介させていただきましたが、最後に実際の事例で見ていきましょう。

以下は円とドルの 為替レート です。この チャート を見て 円安 か 円高 どちらだとお考えになりますか?

出所:みんなの外為

定量データ 為替1



直近は108円台から114円台を推移しており、111円台だと真ん中くらいかなと見えるのではないでしょうか。

定量データ 為替2

同じ日時の 為替レート を今度は 週足 で見て見ると、一度大きく円高に振れてから 円安方向 に戻ってきていることが見て取れます。

定量データ 為替月足

さらに 月足 で見て見ると、もっと円高に振れてから戻ってきていることがわかります。

最初の 日足 だけしか見ていない場合と、 週足 と 月足 で見た場合に印象は変わるのではないでしょうか。



次は ビットコイン で見て見ましょう。
この 1時間足 の データ を見ると ビットコイン が 暴落 していると見えるのではないでしょうか。

出所:みんなの仮想通貨

定量データ ビットコイン1時間足

こちらも 日足 に変えて見るとそんなに大きくは下がってないように見えます。

定量データ ビットコイン日足

さらに 週足 にすると逆に 高値圏 にいるように見えるのではないでしょうか。

定量データ ビットコイン週足

仮に ビットコイン に対してそこまで詳しくない方に対して、 1時間足 のデータだけを見せられるとすごい下がるものなんだなと言うイメージが湧くかもしれませんし、 週足 しか見てなければ順調に 右肩上がり になっていると思うかもしれません。

同じ数値でも 起点 を変更したり、 期間 を変えるだけで印象が大きく変えることが出来ますので注意しましょう。

逆に 数値 をうまく見せたいときには工夫することで相手の印象を変えることも可能です。

定量データは 正確そうとすぐに鵜呑みをせずに、 一度 自分の頭 で考えて 確認 してから取り入れるようにして見てはいかがでしょうか。