アメリカン・エキスプレス・ビジネスカード(通称アメックスビジネスカード)は、個人事業主や法人の経営者を申込み対象にしているクレジットカードです。
登記簿謄本、決算書不要で簡単に申込みができ、ステータス感の高さからも人気のカードになります。
今回は実際にアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードに申し込んでみて感じた特徴や年会費、審査基準についてご紹介致します。
目次
アメリカン・エキスプレス ビジネスカードとは
アメリカン・エキスプレス ビジネスカードはアメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドが発行している法人向けのクレジットカードです。
個人事業主や法人の経営者を申込み対象にしており、経費の支払いに活用することで経費の削減、経理処理の軽減、効率的な資金運用に役立てることができます。
なお、アメリカン・エキスプレス・ジャパン株式会社は、アメリカン・エキスプレスのカード会員向けの旅行手配、コンシェルジェ・サービスを含むお客様サービスの全般を主な業務とする、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.の100%出資子会社のことです。
アメックスといえば、個人カードの中でもステータス感のあることで有名で、設立したばかりの法人には敷居が高いのではと思われるかもしれません。
しかし、アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードもしくはアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードでは決算書類など不要で、TVCMなどでやっているように意外にも会社設立後にすぐに作れることで有名です。
グリーン、ゴールド、プラチナカードのスペック
アメリカン・エキスプレス ビジネスカードには「グリーン」、「ゴールド」、「プラチナ」の3つのランクがあります。
僕は以下の写真のようにグリーンのカードを利用しております。
項目 | 一般(グリーン) | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|
年会費 | 税別12,000円 | 税別31,000円 | 税別130,000円 |
追加カード年会費 | 税別6,000円 | 税別12,000円 | 4枚まで無料 |
ポイント還元率 | 100円=1ポイント | 100円=1ポイント | 100円=1ポイント |
国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
海外旅行傷害保険 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
空港ラウンジ | 国内外主要空港 | 国内外主要空港 | 国内外主要空港 |
一般カードとゴールドの違いは、
- 海外旅行傷害保険が利用付帯になっている
- キャンセルプロテクションが付いている
- エアポート送迎サービスが付く
- 出張の手配などを受け付けるデスクが「ゴールドデスク」か「一般デスク」の違い
- ステータス性がゴールドの方が高い
といったことが挙げられます。
年会費はゴールドが31,000円+消費税、グリーンが12,000円+消費税と、約2.6倍の違いです。
アメックスはグリーンでも他社のゴールドカードと同程度のサービスが付いている為、コスパとしては良いカードになると考えられます。
プラチナは年会費が税込だと143,000円とハイスペックなカードになっており、4枚まで無料で作ることができますので予め複数枚作る余裕があってステータス感を持ちたい高級志向の方におすすめです。
営業担当をつけてもらうことも出来ますが、私は営業連絡などは特に不要だったので通常通りwebからお申込みをしました。
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードの特徴
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードの特徴について見ていきましょう。
ステータス感が高い
カードブランドの中でもアメリカン・エキスプレスはステータス感が高いことが有名です。
個人でもアメリカン・エキスプレスの高いグレードを持つことは一つのステータス感にもなりますし、お会計の際などにさりげなく出すことでカッコよく決まるかもしれません。
その分年会費がやや高めなのも特徴と言えるでしょう。
利用できる場面が増えてきている
VISA、Mastercard、JCBなどと比べると利用できない箇所も昔は多かったですが、現在では利用できないケースが非常に少なくなってきています。
国際的なカードブランドですので、日本国内はもちろん、世界各国で利用することができます。
1枚持っておけばどこで利用するにしても困ることは非常に少ないでしょう。
一律の限度額がない
アメリカン・エキスプレスの特徴としてはグレードによる限度額の上限が決まっていないことです。
利用者によって限度額が異なり、売上や会社の規模、過去のカード利用実績などで決まるようです。
ちなみに電話をすると大体どれくらい自分が利用可能なのか教えてくれました。
限度額以上の高額利用をする際には事前承認手続きをすれば利用することが可能です。
ポイント還元はメンバーシップ・リワード®
ポイントプログラムはアメリカン・エキスプレスの「メンバーシップ・リワード®」と呼ばれるものになります。
100円の利用ごとに1ポイント貯まり、1ポイントから交換可能です。
1ポイントは交換するものにもよって価値が異なるのが特徴です。
例えばamazonギフト券は通常1,000円分が3,000ポイントとなっていますが、期間限定で5,000円分が9,000ポイントで交換できたりもします。
また、カード利用代金をポイントで充当することも可能で、
- 航空会社でカードをご利用いただいた場合:1ポイント=1円
- ホテル・旅行代理店などの加盟店でカードをご利用いただいた場合:1ポイント=0.8円
- 旅行関連以外でカードをご利用いただいた場合:1ポイント=0.5円
といった具合になっています。
中にはフランクミュラーの交換も可能で100万ポイント以上貯めれば交換できるようです。1億円以上カードの支払いがあれば夢ではありません。
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードの付帯サービス
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードの付帯サービスについて見ていきましょう。
なお、カードランクが高い方が付帯サービスも多くなっています。
ビジネス情報サービス「ジー・サーチ」年会費無料
G-Search(ジー・サーチ)とは、入札・落札公告情報、企業情報、新聞・雑誌記事、人物情報などまで、幅広く収録した日本最大級のビジネス情報データベースサービスです。
「帝国データバンク企業情報」や「東京商工リサーチ企業情報」などからビジネス情報をオンライン入手できるサービスを、年会費無料でご利用できます。
取引先情報や市場動向などをリサーチする際に効果的です。
国内主要空港のラウンジを無料で利用可能
カードと搭乗券の提示で国内外29空港の空港ラウンジを、カード会員様はもちろん搭乗券をお持ちのご同伴者1名様も無料で利用可能です。
フライト前に込み合って騒がしいロビーではなく、落ち着いた空間でくつろぐことができます。
ラウンジにはフリードリンクや新聞、雑誌が提供されており、Wi-Fiを利用することができるのが一般的です。
国内旅行傷害保険が付帯される
どのクレードでも最大1億円の傷害保険が適用されることが特徴です。
さらに家族特約も付いているので、プライベートでの家族旅行の際にも安心です。
国内旅行傷害保険は事前に旅費などを当該カードでお支払いいただくことが前提です。
海外旅行傷害保険が付帯される
海外旅行もどのグレードでも提供される付帯サービスで、最大1億円の海外旅行傷害保険が付帯されることが特徴です。
- 何度海外に出掛けても適用される
- 家族に対しても所定の補償が付帯される
- ホテルの階段から落ちて足をネンザした、腹痛で入院した、といったケガや病気に関わる治療費、入院費などを補償
- カメラなどの携行品を盗難された場合や、ホテルのカーペットを汚してしまって損害賠償責任が発生した場合などの補償
500万円までのショッピング保険
アメリカン・エキスプレスは特にショッピング保険の評判が良いです。
独自のプロテクションによって、様々なシーンでショッピング保険が適用されます。
アメックスビジネスカードでは、年間最高500万円までのショッピング保険が付帯します。
例えばPCや設備費用といった高額なものが初期不良や故障等の被害にあっても、クレジットカード払いをすることで、年間500万円の保障が得られるというのは大きいと言えるでしょう。
会食や接待にふさわしいお店をコンシェルジェが予約代行
ゴールドとプラチナのサービスとして会食や接待にふさわしいお店をコンシェルジェが予約代行してくれます。
日時や場所、予算などを伝えてリクエストするとふさわしいお店のセッティングを行ってくれるので時間の削減に繋がるでしょう。
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードの審査基準と申込必要書類について
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカードの審査基準は比較的柔軟ではないかと予想されます。
TVCMでもやっている通り、登記簿謄本や決算書類が不要なこと、何より僕でもカードを作ることができたからです。
登記簿謄本や決算書類が不要でカード発行
本人確認資料のみで創業・起業時にもお申込しやすく、独自の審査システムを活用することによって登記簿謄本や決算書類が不要でカード発行できることが特徴です。
審査までは2週間くらいかかることもあるようですので、少し余裕を見てカードの申し込みをしましょう。
申込必要書類について
カードの申込に必要な書類は以下になります。
- 申込書類
- 本人確認書類
スタートアップの企業でもお申込が可能と言えます。
アメリカン・エキスプレス ビジネスカードを利用して支払いについてあまり気にしていなかったのですが、どうやら初回は銀行振込に設定がされているようで支払いが遅れていることに気付かないということがありました。
支払いが遅れて問題が起こったわけではないのですが、銀行引き落としの書類を送ってもらって記入をしないと銀行振込になってしまうかもしれませんので注意しておきましょう。
銀行振込をすると振込手数料もかかってしまうので、最初から銀行引き落としに設定しておくことがおすすめです。
個人事業主でもカードが持てる
アメリカン・エキスプレス ビジネスカードは個人事業主の方にもおすすめで、他のカードで審査を通らなかった場合でも利用できる可能性があります。
申込みの際の必要書類をみても中長期的な経営状況を示す書類の提出は求められていません。
費用を掛けたくないならグリーン、付帯サービスならゴールドを
会社の創業時はクレジットカードの審査に通りにくく、私自身もカードの審査に落ちた経験があります。
ただ、アメックスは創業期にもかかわらず、カード発行が出来ました。
将来的にビジネスゴールド、ビジネスプラチナカードを目指す前段階として、グリーンから始めていても良いでしょう。
費用を掛けたくないならグリーン、付帯サービスならゴールド、ハイスペックをお望みならプラチナを申し込んでみましょう。
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