銀行の法人口座の中でネット銀行を考えている場合には、楽天銀行の法人口座(ビジネスアカウント)を候補として挙げている方も多いでしょう。
私も会社設立後に楽天銀行の法人口座を検討したのを覚えています。
今回は楽天銀行の法人口座で審査落ちした際に考えたい理由と対処法についてご紹介いたします。
目次
楽天銀行について
楽天銀行は個人口座でも利用者が多く、ネット銀行で最大の700万口座が開設されていることが特徴です。
私も楽天銀行の個人口座を昔から使っていました。
元々は2001年にイーバンク銀行として設立し、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)に次ぐ2番目のネット銀行としてスタートしました。
その後2008年に楽天と資本・業務提携を行い、2009年に楽天銀行へと名称が変更になったという経緯があります。
実は楽天と資本・業務提携を行う前にはGMOインターネットが筆頭株主だったこともあるのですが、GMOインターネットグループはあおぞら銀行と合弁会社としてGMOあおぞらネット銀行を作っています。
楽天銀行は固定電話がないと申し込みができない
楽天銀行は固定電話がないと申し込みができませんので注意しましょう。
実は私が会社で固定電話の契約をしていないこともあって、楽天銀行の法人口座開設を諦めた理由になります。
最近ではわざわざ固定電話を最初から契約する企業は多くはないのですが、銀行としてはいざという時に連絡が取れなくなることを恐れていたり、昔の名残もあるようで信用性について担保ができないと判断されることにも繋がりかねないようです。
ネットバンキングでは残念ながら住信SBIネット銀行と楽天銀行は固定電話以外の入力ができませんので、GMOあおぞらネット銀行でお申込みをするのがおすすめです。
私も他の銀行で落ちてしまったことがあるのですが、以下のようにGMOあおぞらネット銀行では口座を開設することができました。
ネット銀行の場合にはわざわざ面談に行かなくても良いので、あまり自信がなくてもまずは他の銀行に申し込みだけしてみて様子を見ても良いと思います。
より詳細にGMOあおぞらネット銀行についてご確認したい方は、以下の記事もオススメです。
楽天銀行の法人口座で審査落ちした際に考えたい理由
楽天銀行の法人口座で残念ながら審査落ちしてしまった際に考えたい理由について見ていきましょう。
事業内容がわかりにくい
最近では自分の会社も含めて横文字系の会社名が多く、社名を聞いただけで何をやっているのかわからない会社も多いと思います。
銀行の審査を受けるにあたって、どのような会社で事業内容は何かということをある程度明確にしておく必要があります。
ネット銀行は口座開設のための面談がないため、会社の実態を示すためにも独自ドメインのホームページや、場合によってはパンフレットや会社紹介資料なども事前に用意しておいた方がよいでしょう。
とある銀行員の方に、他の審査項目は問題がないにも関わらず、事業内容がわかりにくいため資料を一部変更したり加筆するだけで審査が通ることが結構あると言われましたので、口座申し込みの前に対応しておきましょう。
資本金額が少ない
昔は資本金が1,000万円以上でないと株式会社を登記することはできませんでしたが、商法改正によって2006年4月から「1円起業」も可能となりました。
しかし、資本金があまりにも低い金額で設立した会社は社会的信用を得られにくい場合もあります。
低い目安は業種や規模によっても異なりますが、最低でも100万円以上は資本金を準備しておいた方がよいでしょう。
登記住所が自宅やシェアオフィス
オフィスの実態があるかどうかは法人口座の審査で銀行が注視するポイントの一つです。
法人口座の開設申し込み時に提出する書類の一つに登記簿謄本(正確には現在事項証明書)がありますが、記載されている登記住所が自宅やバーチャルオフィス、シェアオフィスの場合には信用性が高いとは言えなくなります。
オフィスを借りるというのはそれなりに費用と信用性が必要になるため、銀行としても審査においてプラスとなりやすいでしょう。
銀行の法人口座の審査が落ちて開設が断られた場合の対処法
せっかく法人口座に申し込んだとしても残念ながら審査に落ちてしまう場合もあります。
落ちてしまった際には理由を考えることも必要ですが、例えば資本金が低くても手持ちのお金に余裕がない場合などすぐに解決が難しいこともあるでしょう。
法人口座の審査が落ちて開設が断られた場合の対処法について見ていきましょう。
他の銀行に申し込んでみる
一つの銀行に落ちてしまってもまだ諦めるのは早いです。
銀行の審査基準は共通点も多いですが銀行によっても異なりますし、独自の審査基準を設けている場合もあります。
まずは優先順位をつけた上で申し込みを行ってみるのが良いと思いますが、もし落ちてしまった場合でも一旦他の銀行に申し込んでみることを検討してみましょう。
落ちた理由を考えて対処できるところを見直す
落ちた理由で見当がつきそうなものがあれば対処することも重要です。
独自ドメインのサイトがなければ作成してみた方が良いですし、業務内容が分かりにくければパンフレットを作成して担当者に渡すのも効果的かもしれません。
少し時間をあけてみる
緊急に法人口座が必要なければ少し時間をあけてみてから申し込みを行うことも一つの手段です。
その間に売上が上がれば信用性が高まることにも繋がりますし、利益が出れば資本金が少ない場合には増資を行うことも検討してみましょう。
同じ銀行の場合には少なくとも半年くらいは開けた方が良いと思いますが、他の銀行への申し込みの場合にはもっと短くても良いと思います。
法人の銀行口座開設完全ガイド
銀行の法人口座開設は年々審査が厳しくなっているのが実情です。
そのため、法人口座を開設するためには銀行口座開設の目的と事前準備をしっかりと確認しておき、戦略的に行うことがおすすめです。
実際に私が法人口座を開設した経験を踏まえて参考になりそうな記事をまとめてみましたので、ご関心ありましたら参照いただければと思います。
落ちた理由と審査基準を踏まえて対策をしよう
上記でご紹介したようなことが理由で楽天銀行に落ちてしまう方もいると思いますが、落ちた理由と審査基準を抑えて対策をしてみましょう。
楽天市場で出店していれば口座開設に有利になることも考えられるため、出店が可能な場合には検討してみても良いと思います。
また、一度審査に落ちてしまってもしばらくしてから再度申し込みをすることもできますので、あまり気張らずに申し込みをしてみても良いでしょう。
法人口座開設のハードルは個人口座と比べて高めですが、設立して間もない会社でも銀行口座の開設はできますので、何回かチャレンジしてみて開設を目指してみると良いと思います。
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