近年銀行の法人口座の開設の審査が厳しくなったと言われており、特に会社設立間際の銀行口座がなかなか開設できないといったこともよく聞かれます。
自分で会社の銀行口座を開設する自信がなかったり、時間が取れないために代行して開設をしてもらう事は可能なのでしょうか。
今回は法人の銀行口座の開設を他の人や会社に代行してもらう事は可能かについてご紹介いたします。
目次
法人口座開設の審査は厳しくなっている?
銀行の法人口座開設の審査は年々厳しくなっていると言われています。
その理由として考えられることは反社会的勢力の利用や振り込め詐欺、海外への不正送金など、法人口座が不正に利用されないため取り組みを強化しているためです。
コンプライアンスが年々厳しくなっており、自社の口座が犯罪に使われたとなると銀行の信用問題にも関わります。
また、リーマンショック以降企業の倒産も相次いでしまったため、余計厳しくなっていることにも繋がっているようです。
新型コロナウイルスの影響を受けて今後も審査に関してはやや厳しくなることが想定されます。
法人の銀行口座の開設を他の人や会社に代行してもらう事は可能?
法人の銀行口座の開設を他の人や会社に代行してもらう事は可能なのでしょうか。
調べたみたところ、起業の支援をしている会社や司法書士、中小企業診断士、税理士の方などで対応してくれる場合もあるようです。
相場としては着手金が3万円程度で中には成功報酬を支払うことも見受けられました。
税理士ドットコムのように色々な税理士の方に相談できるサービスもあるため、気になる方は調べてみても良いかもしれません。
私の場合は自分で口座開設を行いましたので、以下の記事で実際にメガバンク、ネット銀行、ゆうちょ銀行に申し込んでみた内容についてまとめております。
銀行の法人口座開設に必要な書類
銀行の法人口座を自分で開設しても代行してもらっても書類の準備が必要です。
銀行によっても多少違いはあるものの、必要な書類を以下に8つご紹介します。
- 各銀行ごとの申込み書類
- 全部事項証明書 (登記簿謄本)
- 法人の印鑑証明書
- 株主名簿 ( 出資者名簿 )
- 法人の印鑑 (銀行印、会社実印)
- 来店者の本人確認証明書
- 会社定款
- 会社のマイナンバー ( 法人届出番号 )
会社定款は出さなくても大丈夫な銀行もありますが、念のため用意しておきましょう。
ホームページがない場合には、事業がわかるようなパンフレットや会社紹介資料の提出が必要な場合もあります。
銀行で法人口座を断られる理由
次に確認しておきたいのが、法人口座の開設を断られる理由です。
時間をかけて書類を用意したのにもかかわらず、窓口で断られるといった例も少なくありません。
法人口座の審査が通らずに断られやすい理由は以下が挙げられます。
- 資本金額が低い。 低い目安は業種にもよるものの最低100万円以下。
- 登記住所が自宅、シェアオフィス。
- 固定電話がなく携帯電話。
- 事業内容がわかりにくい
基本的には銀行として口座を開設する際に信頼性があるかどうかが重要となります。
少なくとも事業目的がわかるように、独自ドメインのホームページを用意してどんな会社なのかわかるようにしておきましょう。
銀行の審査基準や断られやすい理由などについて詳しく書いた記事も以下にありますので、気になる方はご参照下さい。
法人の銀行口座開設完全ガイド
銀行の法人口座開設は年々審査が厳しくなっているのが実情です。
そのため、法人口座を開設するためには銀行口座開設の目的と事前準備をしっかりと確認しておき、戦略的に行うことがおすすめです。
実際に私が法人口座を開設した経験を踏まえて参考になりそうな記事をまとめてみましたので、ご関心ありましたら参照いただければと思います。
まずは自分で口座開設をしてみるのがおすすめ
法人の銀行口座の開設を他の人や会社に代行してもらう事も可能ですが、私の考えとしてはまずは自分で口座開設をしてみるのがおすすめです。
仮に一度落ちてしまっても他の銀行で開設できることもありますし、少し時間を置いてから再度チャレンジすることも可能です。
法人の銀行口座を解説する機会はあまり多くないため外注してしまっても構いませんが、時間に余裕があって勉強がてらやってみたいという方は調べながらでもやってみた方が良いと思います。
どうしても難しそうな場合には私の方でもできる範囲でアドバイスも可能ですので、お問い合わせなどいただけましたらご連絡させていただきます。
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