起業家精神 とは? 社員 が 起業家精神 を 持つことの 必要性 と 難しさ

起業家精神 とは? 起業家精神 を 持つことの 大切さ と 難しさ

起業 を既にしている人や、今後 起業したい と考えている人で 「 起業家精神 」 があった方が良いと考えている方も多いでしょう。

また、ベンチャー企業などで働いている人の中には 「 起業家精神を 持て !」 と他の人に言われたことがあるかもしれません。

確か僕自身も言われたことがあったような気がしています。(確かではないのですが・・)

起業家精神とは 具体的にどのようなことを指しているのでしょうか。

また、本当に 起業家精神を持つ ことが必要なのかについてご紹介致します。

起業家精神 とは 何か

起業家精神 とは 起業家 として必要な心構えや姿勢のことで、英語だと entrepreneurship と書き、 アントレプレナーシップ もしくは アントレプレヌールシップ と呼ばれているものです。

起業家精神 という概念が確立され初めたのは 1700年代 と言う説もあるようで、かなり古い歴史を持っていると言えるかもしれません。

起業家 として必要な心構えや姿勢はどんなことを指すかと言うと、

  • 他の人がやらないことをやり続ける チャレンジ精神 がある
  • 精神的 にも体力的にもタフで リスクテイカー である
  • 社会的課題 の発見に対して イノベーション を元に解決を推し量っていくこと

などを 高いレベル で 持ち続けること が挙げられるでしょうか。

シュンペーターは 起業家精神 を 「 創造的破壊 」をもたらす力と考え、起業家は「 新結合 」を遂行して古い産業の衰退や新陳代謝を促すことで、新たな優れた手法や企業によって 破壊される と提唱しました。

個人的には H.I.S 創業者の 澤田氏 の年齢を感じさせない勢力的な活動や 事業意欲 に対して起業家精神を感じています。

起業家精神 を 持つ ことはなぜ必要か

起業家精神 を 持つ ことはなぜ必要か

ではなぜ 起業家精神を持つこと が重要となるのでしょうか。

起業をすること自体は 会社法 が変更したこともあり、株式会社でも 1,000万円 の資本金が不要となってさほど難しくはなくなりました。

もちろん、海外の国々の中で比較していると日本で独立して事業を行なっていく比率はそこまで高くはないものの、以前と比べるとハードルはかなり下がったと言えるでしょう。

しかし、起業をしてさらに グロース や スケールアウト させていくことは全くの別問題で難易度は低くありません。

その過程において、起業家精神があった方が事業の成功確率や成長速度が上がる可能性が高く、人材やお金を巻き込む魅力があることに繋がるのではと考えられます。

起業家精神の定義にもよりますが、個人的な見解としては起業や独立をしている方の中でも起業家精神を全員が持っているかと言うと、そうではないと考えています。

厳密に言うと起業家精神にも 大小 があって、 一般的 に言われている起業家精神がある人というのは 起業家精神が旺盛 な人であり、実際に持ち合わせているのはごく一部の起業家にとどまるのではと感じているわけです。

日本の場合はアメリカと比べて、一度事業で失敗した後の 再チャレンジ が容易ではないこともあり、 リスクテーク しにくいことも影響しているかもしれません。

会社を作って失敗すると 失敗者 の レッテル を貼られてしまいがちな日本。

それに対してアメリカの場合、例えば VC から 資金調達 を行なった後に事業がうまくいかなくなったとしても、 「 VC から 資金調達 を行なった 」 という事実自体は認められる傾向があり、一発目の起業家と比べて失敗から学んだこともあるだろうと逆に 評価 されることも多いと聞いたこともあります。

それでも 会社経営 や 独立 してしっかりと生活していけるだけの事業を営んでいる方も多数いますので、起業家精神があまりないからといって悪いと言うわけでは決してありません。

例えば部活動をやっていく中で 甲子園優勝 を目指す高校もあれば、地区予選のベスト8くらいまでを目指している高校もありますし、楽しく野球ができればそれでいいと言うのと同じで、 株主 や 社員 はともかく周囲が良し悪しを判断することではないのではないでしょうか。

起業 して独立するだけではなく、 会社を早く成長させる事 や、他の人がやらない イノベーティブ な サービス を作り出すためには 旺盛な起業家精神 がある事が大切だと言えるでしょう。

社員 で 起業家精神 を 持つ ことの難しさ

起業をしている人の中でも全員が起業家精神を持っているわけではないとご紹介しましたが、社員の中でも 旺盛な起業家精神 を持っている人はいるのでしょうか。

あるいはそもそも社員に起業家精神は必要なのでしょうか。

僕の見解としては、社員で起業家精神を持つことは非常に難しいと言えると思います。なぜかというと、起業家ではないからです。

起業家 の中でも旺盛な起業家精神を持つ人は多くはないであろうことを考えると、今後 起業 して 独立 を考えている方以外に 「 起業家精神 を 持て !」 と言われてもピンとこないでしょうし、起業家精神とは他人から持てと言われて持つものではないと思います。

それでも起業家精神を旺盛にしていきたいという際に必要なことは「 環境 」と「 仕組み 」にあると考えています。

カイジ の第1巻2話より
遠藤 が カイジ に「 金を摑んでないから毎日がリアルじゃねえんだよ 」、「 頭にカスミがかかってんだ 」というセリフがありますが、起業家精神を持ってもらうためには起業家 に近いリアルさを感じられることが重要でしょう。

例えば、起業家精神を大事にしている社風の 代表格 と言えば リクルート社 が挙げられるでしょう。

リクルート 出身で起業をして 事業成長 をさせている方は リンクアンドモチベーション の 小笹氏 や マクロミル 創業者の 杉本氏 などをはじめ、多くの方がいます。

もともと 起業家精神を持っている人 が関心を持つ 社風 であることも影響していると思いますが、一緒に働いている仲間が 起業家精神がある人 が多い環境下では自然と影響される可能性が高いでしょう。

また、リクルートも昔は 起業 の際に 退職金 とは別に 1,000万円 程度 の「 独立支援金 」 という仕組みがありました。

出所:プレジデント リクルート出身者は本当に優秀なのか

その他にも 起業家精神を旺盛 にするための 仕組み としては、

  • 会社として MBO を奨励している エムアウト のような制度
  • グループ会社 の 社長 でもある程度の 権限 や ストックオプション ではなく 現実株 を持てる

ことが挙げられます。

社員の中でも上記のように実際に自分のお金を入れて独立できるような仕組みがあれば、起業家精神を持つことに繋がっていくのではないかと感じています。

たまに起業家精神を育成するためには「 会社を経営するための マネジメント力 強化 」を挙げられる方もいらっしゃいますが、これは起業家精神ではなく明らかにマネジメント力であり、 起業家精神の大小 に関わらず多くの 経営者 や マネージャー にも必要なこととなるのではないでしょうか。

起業家 以外 に必要なのは リーダーシップ

社員でも 旺盛な起業家精神 があった方が良いとは言えますが、どちらかと言うと起業家精神よりも リーダーシップ を持っておくべきであり、強化していく方が望ましいのではないかと思います。

伊賀泰代 さんの 「 採用力 」 と言う本で、 マッキンゼー の 採用 で一番 重要視 しているのは 地頭力 や コミュニケーション能力 ではなく、リーダーシップであると述べられていました。

優秀 な 人材 が多く エントリー してくるであろう マッキンゼー においても、良質なリーダーシップを持った人材を探して採用するのは非常に難しいとも述べられており、それだけ リーダーシップ のある 人材ニーズ が高いとも言えます。

設立したての ベンチャー企業 などでは社員でも起業家精神が重要かもしれませんが、 大企業 ではドンドン突き進んでいくよりも、社内やパートナーなどとの調整を行いつつ、ある意味 空気を読み ながら 事業 を 円滑 に回していけるような リーダーシップ の方が望まれることが多いのではないでしょうか。

経営者 や マネジメント を行なっているような方で、「 もっと 社員に 起業家精神を持ってもらわないと 」などと言われている場合には、「 環境 」と「 仕組み 」を作って起業家精神をリアルに感じさせられるようにしましょうと伝えていると同時に、 リーダーシップ の方が重要ではないかと話しています。