動画ファイルをエンコードする際に気を付けておきたい重要なポイント

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動画ファイルをエンコードする際に気を付けておきたい重要なポイント

最近ではテレビだけではなく、PCやスマートフォンなどインターネット上で動画を見ることが増えてきましたが、ネット動画はエンコードをしてから配信されています。

今回は動画ファイルをエンコードする際に気を付けておきたい重要なポイントについてご紹介いたします。

エンコードには時間がかかる

エンコードには時間がかかる

動画ファイルをエンコードをするのには時間がかかる場合が多いです。

例えば、10分の動画をエンコードする処理に30分程度の時間が掛かる場合もあります。

エンコードに要する時間は色々な要因によりますが、例えばエンコーダの性能、コンピューターのCPUの性能、フレームレートやなどによって時間が変わってきます。

ちなみにLIVE配信でも実際に起こっている動きよりも数秒程度のタイムラグが生じることが多いですが、これはエンコードを行っていることも要因として挙げられます。

予め配信する日時が決められている動画の場合には、余裕を持って事前にエンコードを行なっておきましょう。

動画ファイルをエンコードするとデータが劣化する

動画ファイルをエンコードすると動画データは軽くなりますが、動画の画質や音質は劣化してしまいます。

画像サイズを小さくするとデータが圧縮されるものの、画像が粗くなるのと同じようなイメージになります。

エンコードによって劣化したファイルは元の画質や音質には戻すことができませんので、エンコードすればするほど画質・音質は落ちてしまいます。

エンコードを行う際には元々の動画品質のオリジナルファイルと、エンコード用の動画ファイルを別々に用意しておき、いざという時のために元動画を保存しておきましょう

動画の長さに注意する

動画が長くなれば長くなるほどファイルデータが大きくなることもあってエンコードの時間も長くなります。

長い動画の場合にはファイルを分割することでエンコード時間を短く分散化させることも可能になります。

視聴者側も一度に大量のデータを受信しなくてもすむことに繋がりますので、制作の際に注意しておきましょう。

ビットレートは1秒間に送受信できるデータ量を表し、動画に関しては高ければ高いほど、画質や音質が向上します。

動画ファイルをエンコードをした時にファイルサイズへ影響するポイント

動画ファイルをエンコードをした時にファイルサイズへ影響するポイント

特にネットの動画ではデータ受信に時間がかかってしまうことも多いため、動画ファイルは小さい方が好まれます。

動画ファイルをエンコードした時にファイルサイズへ影響を与えるポイントについても見ていきましょう。

動画の長さ

動画が長くなれば長くなるほどエンコードにも時間がかかるとご紹介いたしましたが、長いファイルを軽くしようとすると解像度やビットレートを下げて画質が悪化してしまうこととなります。

不要な部分を削除することや動画ファイルを分割して1本あたりの長さを短くすることができるようであれば検討してみましょう。

動画の解像度

動画の解像度とは、動画における画素(ピクセル)数のことです。よく写真でも利用されるので聞いたことがあるかもしれません。

パソコンやテレビなどに映し出される映像はたくさんの点で描かれているのですが、画面の縦横の点の数(ピクセル数)を画面解像度と呼びます。

解像度が高いとその分ファイルサイズも大きくなります。

YouTubeなどの横長プレーヤーの場合には概ね16:9の縦横比率が利用されていますし、スマホに多い縦長動画は9:16もしくは2:1程度が多くなっています。

代表的な動画の解像度

  1. 8K:4,320p(7,680 × 4,320)
  2. 4K:2,160p(3,840 × 2,160)
  3. HD:1,440p(2,560 × 1,440)
  4. HD:1,080p(1,920 × 1,080)
  5. HD: 720p(1,280 × 720)
  6. SD: 480p(640 × 480)

配信したい動画の縦横比が決まっているようであれば、横が切れたりしないように予めサイズを合わせておきましょう。

動画のビットレート

動画のビットレートとは1秒間に送受信できるデータ量を表し、ビットレートが高ければ高いほど、画質や音質も高くなります。

bits par second bpsの頭文字を取ってbpsと表記されることもあります。

500kbpsや1Mbpsなどの表記があり、ビットレートが高いほどファイルサイズも大きくなりますので、高画質にする必要がある動画の内容かどうかを考えてビットレートを決めてみましょう。

動画のフレームレート

動画は1秒間に数十枚もの画像を表示するデータ処理をしており、画像や音声データと比べてデータ量が大きくなります。

細かく分解するとパラパラ漫画のように画像を高速で切り替えながら動いているように見せているのです。

この画像の数のことをフレームレート(fps)と呼び、例えば動画1秒間に30コマが含まれている場合には30fpsという表記をします。

フレームレートが多くなればエンコードしてもファイルサイズは大きくなりますので、セミナーやeラーニングなどあまり動きが早くない動画はフレームレートを低めに設定しても問題ないかと考えられます。

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ABOUTこの記事をかいた人

証券会社、IT企業役員、ベンチャー企業などを経て2016年10月より独立。2017年7月株式会社Milkyways設立、代表取締役CEO。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻(WBS)修士課程卒。専攻はベンチャー企業論、ベンチャー経営論。趣味はダンスとラーメン。