フリーランスの方向けにサービスを提供しているフリーランス協会が報酬に関するトラブル保険を拡充することを発表しました。
今回はフリーランス協会が報酬に関するトラブル保険を拡充したことについてご紹介いたします。
目次
フリーランス協会とは
参考:一般社団法人 プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
フリーランス協会とは一般社団法人 プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の略称です。
近年増加しているフリーランス人材の実態を発信し、フリーランス人材が健全かつ前向きに活躍できる土壌を作り、柔軟な働き方を望む人にフリーランス という選択肢を提示して、個人の働き方の多様化を後押ししていくことを目的として2017年1月26日に設立されました。
フリーランス協会の活動内容について
フリーランス協会の活動内容については、大きく分けて以下の3つに分類されるようです。
フリーランスの認知向上のための啓発活動
・フリーランスに関する調査・研究(定点観測)
・フリーランスに関する情報発信(Web、メルマガ、白書など)
・フリーランスをテーマとしたイベントの開催(トークセミナー、エキスポなど)
フリーランス の事業およびキャリア形成支援
・フリーランス向け ベネフィットプラン の開発( 融資 、 ローン 、 人間ドック 、 保険 、 家事代行 など)
・事業支援サービスとの提携( コワーキングスペース 、 法務相談 、 会計 、 事務サポート など)
・スキルアップ・キャリアアップ支援( 専門スキル および 間接ビジネススキル の セミナー の実施)
・コミュニティ形成とネットワーキング支援( 職種 、 地域毎の分科会 、 懇親イベント など)
・信頼性向上( 認定ロゴ 、 認定資格制度 )
フリーランス の労働環境改善・向上に向けた 政策提言
・ガイドライン策定に関する政府、自治体への働きかけ
・制度改正( 社会保障 、 労働法 、 税制 など)の提案
フリーランス協会の申し込み手順と入会方法。有料会員は年会費用1万円
有料会員は年会費用1万円となっており、2020年3月で約3,700人だったのが2021年9月に8,300人を超えたようです。
実際に申し込んでみた際の手順についてご紹介します。申し込み自体は以下のURLより簡単に行うことができます。
出典:一般社団法人 プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 フリーランスの皆さま
一般会員は年会費が1万円 となっており、 クレジットカード か デビットカード での決済となりますが、即時決済ではなく会員として承認されてからの決済となりますので、それまでは 仮決済状態 となります。
無料会員の場合にはメールマガジン配信、フリーランスDB検索・掲載が利用できますので、まずは無料会員に登録してみてから一般会員になるかどうかを決めてみても良いかもしれません。
入会条件
・フリーランス や パラレルワーカー として働いている方
・プロフェッショナル としての フリーランスキャリア や、 パラレルキャリア を目指している方
なお、任意のメールアドレス(もしくはGoogleまたはFacebookのログインID)で登録が必要となるために、お持ちでない方は作成しましょう。
報酬に関するトラブル保険を拡充
2021年9月15日より、一般会員(ライト会員を除く)に対する保険として、報酬に関するトラブル保険を自動付帯にすると発表がありました。
フリーランスの方が報酬未払い等のトラブルにあった場合に、円満な解決をサポートするプランです。
引受先の保険会社は損保ジャパンです。
フリーランスの方が取引先とのトラブル内容として多いものは以下のようになっており、「発注時点で報酬や業務内容などが明示されなかった」、「報酬の支払いが遅れた・期日に支払われなかった」といった報酬に関するものが多いことがわかります。
フリーランス協会の一般会員にとっては、年間1万円の年会費は据え置きで、弁護士の無料電話相談と、最大70万円の弁護士費用保険が利用できるようになります。
2020年11月にフリーランス向け公的相談窓口「フリーランス・トラブル110番」が設置され、2021年3月には「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」が策定されました。
また、2021年6月に閣議決定された成長戦略実行計画では、書面での契約のルール化など、法制面の措置を検討することも方向づけられています。
実際にトラブルが生じた際の対応策(弁護士を通じた内容証明送付や訴訟提起など)を個人で講じなければならない現状に変わりはありませんが、こうした公的環境整備が進むことで、以前よりもアクションを取りやすくなります。
これまで任意加入の保険として好評を頂いていたフリーガルを、すべての一般会員に提供できれば、フリーランスの契約トラブルを未然に防ぐとともに、万が一トラブルが生じた際にも泣き寝入りすることなく、安心して仕事に集中できる可能性が高まると言えるでしょう。
手持ちのキャッシュが無くなる心配を低減させるサービスも
上述のように支払いが遅れてしまったり、売上が上がって請求書を発行してから振込まれるまでに、月末締めの翌月末払いのように1ヶ月程度時間が空いてしまうことが多いです。
フリーランスを始めたばかりの頃や仕事に間が空いてしまった場合、この1ヶ月間手元に現金が少なくなってしまうといったことも考えられます。
もちろん予め貯金をある程度貯めておく事や仕事を切らさないようにすることが重要ですが、仕事がなくなってしまうことや体調を崩してしまうことも現実的に起こり得ます。
カードローンなどでお金を借りることもできますが、金利が高いのと一回借りてしまうとクセになってしまう可能性もあるため、売上が上がって請求書があれば手数料はかかるものの先に現金化できるフリーナンスというサービスなど利用する方がおすすめです。
画像引用 : FREENANCE (フリーナンス)
フリーナンスはGMOクリエイターズネットワーク社が2018年10月にサービスをスタートしたようで、手数料が請求書額面の3%〜10%くらい引かれるもののすぐに現金化できます。
現金化の他にも無料でフリーランス賠償責任補償が付く特典もあり、実際にフリーナンスに申し込んでみて入会方法やサービスについてまとめた記事もありますので、よければご参照ください。
無料会員もあり、有料会員も年会費1万円とお得
フリーランス協会はフリーランス人口の拡大と合わせて会員数が増えてきているようです。
無料会員もあり、有料会員も年会費1万円とお手頃で入れますのでサービスについて確認してみて加入を検討してみることがおすすめです。
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