Google AnalyticsとMA(マーケティングオートメーション)の違い、メリットについて解説

161 PV

Google AnalyticsとMA(マーケティングオートメーション)の違い、メリットについて解説

webサイトのデータ分析で最も多く利用されているツールがGoogle Analyticsだと思いますが、近年ではMA(マーケティングオートメーション)の利用も増えてきました。

マーケティングを担当している方であれば違いについてご存知の方も多いと思いますが、詳細まで正しく理解している方は少ないかもしれません。

今回はGoogle AnalyticsとMA(マーケティングオートメーション)の違い、メリットについてご紹介いたします。

Google Analyticsでできることとは

アクセス解析ツールとして、知らない人はいないくらい有名なGoogle Analytics(GA)は、とても多くの機能があり、一定規模のサイトまでは無料と思えないほどの高機能なツールです。

Googleが提供しているWEBサイトのアクセス分析をするツールの代表的なもので、以下のような項目の測定が可能になります。

  1. ページ毎のページビューや閲覧時間
  2. ページの訪問ユーザー数
  3. コンバージョンの計測
  4. デバイス、ブラウザ、OSの種別
  5. アクセス元、参照ページ
  6. ユーザーフロー

など

このようにGAは、WEBサイトにどのような方法でいつ、どれくらいのユーザーが訪問して、訪問後はどのページを経由してコンバージョンページにたどり着いたのか?
といったWEBページを軸としたユーザー行動を図ることができ、WEBサイトの全体的な動きを把握することが可能なため、WEBサイトの評価を目的として利用されます。

例えばGAを使えば、各コンテンツの滞在時間や離脱率を測定することで、どのコンテンツがコンバージョンに誘導するために重要なのかをデータで把握することができます。

分析結果をもとにサイトを改善、更新することによって、よりユーザーにとって有益な情報を発信するサイトに成長させることができ、アクセス數を増やすことや、コンバージョンを増やすことも実現可能となるでしょう。

GAとMAの違いとは

MAとGAの違いとは

ではGAにはMAとどのような違いがあるのでしょうか。

2つのツールには根本的な概念に大きな違いがあります。

GAが〝WEBページ”を軸としたユーザー行動を図ることができるツールだとすると、MAは“ユーザー”を軸としたユーザー毎の行動を把握することができるツールです。

簡単に言うとGAはWEBページの解析、コンテンツ単位の良し悪しを判断するのに向いているのに対して、MAはユーザー単位の解析用途に向いていると言えるでしょう。

ユーザー単位とはどういうことか、簡単な例を挙げます。
・サイトにアクセスしてきたユーザーの名前(企業)を把握する
・そのユーザーがどのページをどのくらい見たのかを把握する
・アクセスしてきたユーザーに合わせて最適なコミュニケーションを実行する

MAを使うことで、どのユーザーが自社のサービスにどれくらい興味があるかを測定(スコアリング)することができ、ユーザー個々人の興味関心度合いに合わせた対応を行うことでリードの育成や売上の増加を行うことが可能になります。

また、訪問数のカウントの仕方にも違いがあります。

GAでは、パソコンとスマホそれぞれ同じユーザーがサイトにアクセスしたとすると、訪問数は2となりますが、MAの場合は一度会員情報を保持していれば、違うデバイスから訪問があったとしても、同じユーザーで管理され、訪問数は1となります。

どちらの数値を使えば良いか悩むこともあると思いますが、前述の各ツールの目的を把握して、適材適所で必要な数値を使用しましょう。

MAでできてGAでできないこと

MAでできてGAでできないこと

前述の通り、MAはユーザーを軸とした分析が可能なためGAではできないOne to Oneマーケティングが可能になります。

代表的なMAの機能としては、ターゲット毎にメールを配信できる、リードをスコア管理できる、ランディングページを生成できる、営業につなぐ仕組みがある、などがあげられます。

例えば、MAを使うことで見込み客の詳細な行動データや所属企業属性、企業プロファイルを参照することができるため、最も自社のサービスに興味がありそうな見込み顧客に対してピンポイントなメール配信や広告配信を行うことが可能です。

つまりMAを使いユーザー毎にカスタマイズされた複雑なOne to Oneマーケティングを自動化することで、各顧客に合わせたシナリオやコンテンツを配信し顧客育成(ナーチャリング)を行うことができるのです。

GAはWEBサイト分析においては非常に高い効果を発揮しますが、ユーザーに対してメールを送れるようなコミュニケーション機能はないためにGA単体では直接売上をあげることはできません。

また、MAの中にはGAのようにWEBサイト分析機能が充実しているサービスもあり、GAを使わずにMAだけでWEBサイト分析からユーザー分析、コミュニケーション施策まで完結できる場合もありますので、一元管理をしたい企業担当者にとっては利便性が上がるのではないでしょうか。

MAとGAの利用用途を明確にして、共に使いこなしてみよう

WEBマーケティングツールということと略称が似ているMAとGAですが、根本の概念が全く違いますので、サイト全体の解析はGA、ユーザーの分析はMAで、という風に各ツールの長所を生かして両方のツールを活用していくことが効果的です。

GAは一定規模までのサイトの場合には無料で使えることが非常に魅力的ですが、MAは有料サービスのものが多いので自社で使いこなせるかを検討してから導入してみても良いでしょう。

今後のデジタルマーケティングにおいては、GAのようなアクセス解析とMAを併用して、お互いの足りない部分を補完しながら運用していくのが主流になる可能性が高いかもしれません。

導入して満足するのではなく、しっかり戦略を立て、ツールを使いこなしてデジタルマーケティング戦略を効率的に行い、会社の売上増加に貢献させるという最終ゴールの達成に向けて、しっかり日々の運用を行っていきましょう。

MBA専門の転職・人材サービス MBA JOBs

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

証券会社、IT企業役員、ベンチャー企業などを経て2016年10月より独立。2017年7月株式会社Milkyways設立、代表取締役CEO。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻(WBS)修士課程卒。専攻はベンチャー企業論、ベンチャー経営論。趣味はダンスとラーメン。