外資系コンサルティングファームに向いている人の価値観やタイプとは

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外資系コンサルティングファームに向いている人の価値観やタイプとは

近年では新卒の就活市場ではもちろん、転職市場においても外資系コンサルティングファームの人気が高くなっています。

その人気と併せて、コンサルティングファーム側も時代とともに新しい分野へ注力すべく、増員傾向にあるため、内定に手が届きやすくなったのではと感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし、昨今のコンサルブームの裏には、自身の価値観・人格と業界が持つ独特の価値観が合わず、ミスマッチが起きやすくなっているという現実もあります。

内定前は熱意を持って志望していたにも関わらず、なぜそのような事態が起きてしまうのでしょうか。

今回は外資系コンサルティングファームに向いている人の価値観やタイプについてご紹介いたします。

外資系コンサルティングファームとは

外資系コンサルティングファームとはどのような会社のことを言うのでしょうか。

具体的な定義はないものの、経済産業省の「外資系企業動向調査」では、外資が資本の3分の1を超えている企業を対象としていることから、資本比率によって外資系か否かを判断することが多いようです。

つまり、外資系コンサルティングファームとは、外国資本が一定以上を占めるコンサルティングファームのことを指しています。

コンサルティングファームの中でも戦略系、IT系、総合系など色々なカテゴリに分類することができます。

外資系コンサルティングファーム業界が人気の理由とは

外資系コンサルティングファーム業界が人気の理由とは

新卒採用市場では例年外資系コンサルティングファームは安定して人気ですが、ここ数年、新卒・中途問わず、就職市場全体で絶大な人気を誇っています。

若いうちからレベルの高い経験ができる、成長スピードが早い、将来転職しやすそう、高給(というイメージ)、オンオフがはっきりしているなど、志望理由は人それぞれですが、この根強い人気は終身雇用が当たり前ではなくなった今の時代背景を表しているともいえます。

また、この人気の裏には、採用枠を拡大させている企業側にも一因があります。

近年のAIの発達により、デジタルやアートに注力しようとしているファームが増えてきており、「ポテンシャルを採用する」形で未経験者層への採用枠を拡大しているのです。

つまり、時代背景に伴う候補者層側の人気と採用側のニーズの高まりの相乗効果により、以前と比較すると内定に手が届きやすくなったため、自分自身がコンサルティングファームに向いているかいないかを考えずとも入社ができてしまうような状況になっているのです。

もちろん選考の際に、採用担当から「君は向いていない」と現実を突きつけられることもあるかもしれませんが、まずは自分自身で、業界に向いているかいないかを考えてみることが、その後の人生を左右する大きなポイントになるでしょう。

外資系コンサルティングファームに向いている人の特徴とは

外資系コンサルティングファームに向いている人の特徴とは

外資系コンサルティングファームに向いている人の特徴について見ていきましょう。

中には外資系だけではなく、コンサル業界に向いている人の特徴と言えるものも含まれております。

「タフ」な人

クライアントからの要望に、クオリティの高い解決策を限られた時間の中で提示する必要があるため、仕事に没頭することが求められます。

コンサルティング業界はハードワークであることも広く知られているのではないでしょうか。

特に若手に関しては、経験も少なく、マネジャー層から指示される作業量も多いため、連日連夜大量の業務に対応しなければならないことも珍しくありません。

また、コンサルティングファームにとって、コンサルタント一人ひとりが商品となります。

ただ論理的な考えを提示するだけではなく、その人自身が持つ経験や知識によって、どれだけ付加価値を生み出せるかが、お客様の満足につながるのです。

つまり、仕事以外の時間もお客様の業界研究をしたり、解決策を導くヒントを探していたりと、仕事とプライベートが一体化しているコンサルタントも多く、それ自体を楽しめるような人がコンサルタントに向いていると言えるでしょう。

コンサルティング業界で長く活躍している方は精神的にも肉体的にもタフな人が多く見受けられます。

好奇心旺盛な人

コンサルティング業界の採用面接では、候補者の方の志望理由として下記のような声を聞くことが多くあります。

自分が将来的に専門としたい分野が定まっていないから、幅広く業界を見ることができるコンサルで働きたい

クライアントとなる業界は幅広く、たしかに色々な業界を見ることができるのもコンサルティングファームの魅力です。

裏を返せば、どれだけ自分が興味を持って知ろうとできるかが鍵となります。

コンサルティングファームで活躍されている方に共通するのは、知的好奇心が人一倍旺盛であるという点。

老若男女問わず、プライベートでも仕事でも、何にでも興味を持ってまずは試してみるというような好奇心と行動力は、仕事だからそうしようとしているのではなく、元々そのような性格という方が多いという印象です。

物事を合理的に考える人

例えばAとBという2つの選択肢からどちらか1つを選ぶ場合、人によって選び方はそれぞれです。

そこには地頭の良さなどの賢さではなく、単純にその人の人格やそれまでの経験などから自然と選び方が決定されます。

この例の場合、それぞれのメリット・デメリットを挙げて最終的に合理的に得をするほうを選ぶというような選び方を自然にできるような方、つまり、「ものごとを合理的に考える」人に、コンサルティングファームは向いているのではないかと思います。

ここでよく誤解されがちなのが、沢山のリーダーシップを持った経験がある方や、営業成績でトップを飾ったことがあるような優秀な方でも、合理的な考え方をしないという方も見受けられます。

人柄や人間関係の中で上手く立ち回ること、努力などによって評価されるという事実はよくご存知の通りだと思います。

コンサルタントの場合にはクライアントへの説明だけではなく、その前に社内でのディスカッションや資料作りが求められますが、一貫性や合理性を元にしたロジックで話を進めないと説得力が出ないことも多く、他のコンサルタントから同意を得られない可能性もあります。

つまり、合理的な考え方をすること=必ずしも優秀、というわけではないものの、物事を合理的に考える性質を持っているかどうかが、コンサルタントに向いているかのポイントになってくるのではないでしょうか。

ホスピタリティのある人

ロジカルシンキング、ゼロベース思考などの能力が必須と言われる中で、あまり注視されていないのが「ホスピタリティ」です。

コンサルティングとは会社の明雲を分けるような大きな判断をする際、その経営陣の相談役でもあります。

根本となるのがコンサルティング業界はサービス業でもあると言うことです。

自分とは年齢もバックグラウンドも全く異なる相手の話を丁寧に聞き、相手が何に困っているのか、またその解決策は何かを考えるために、深いコミュニケーションを取ることが求められるのです。

そのためには高いコミュニケーション能力ももちろん必要ですが、何より相手に喜んでもらいたいというホスピタリティマインドを持っていることが、コンサルタントに向いているポイントと言えます。

語学に抵抗がない人

上記は外資系コンサルティングファームと言うよりはコンサルティング業界全般に当てはまることですが、外資系の場合にはコンサル業界に関わらず語学力が求められます。

役職や職種にもよりますが、語学に抵抗がない人と言うことは見逃せません。

もちろん最初からビジネスレベルの語学力を求められる環境ばかりではなく、入社してから一生懸命語学を勉強して身につけている方も多いですので、語学に自信がない方でも徐々にレベルアップしていけば良いと思います。

外資系コンサルティングファーム以外の方が向いている人の価値観とは

外資系コンサルティングファーム以外の方が向いている人の価値観とは

外資系コンサルティングファームで働く中で、残念ながらハードワークのために数ヶ月で体を壊してしまったり、精神的につらくなってしまったりする人もいます。

「とりあえずコンサル」という思考で就職活動をし、晴れ晴れ内定となる方も多数いらっしゃるかと思います。

それも就職活動の一つの方法でありますが、もし自分の価値観と会社の価値観や求めている人物像が異なっていると、入社後のミスマッチによって働く側も会社側もお互いに良い結果にはなりません。

そこで最後に、コンサルティングファームに向いていない人はどんな人なのかをみていきましょう。

仕事とプライベートをわけたい人

「タフ」な人でも述べましたが、コンサルティングファームにとっての商品は、コンサルタント自身。限られた時間の中でお客様が腹落ちしてくれるような納得感のある解決策を提示するために、プライベートの時間を使ってでも、お客様の業界研究をしたり、知識を深めるために読書や勉強に励んだりするコンサルタントは多いものです。

もちろんコンサルタントに自由な時間がないというわけでは決してありませんが、仕事とプライベートが重なることがしばしば起こりうることに抵抗があると価値観が違うのかもしれません。

自社サービスを成長させていきたい人

コンサルティング業界全般に言えることにはなりますが、コンサルタントはあくまでクライアントの問題解決や伴奏者としての役割が求められます。

例えば自社サービスを主体的に成長させていきたい人、新規事業を作って成長させていきたいような方はコンサルティングファームよりも事業会社の経営企画などの方が向いている場合が多いと思います。

中にはコンサルティング業界で身につけたノウハウを元に事業会社へ転職して活躍している方もいますので、優秀な方が多いと言われている外資系コンサルティングファームで経験を積みたいといった考え方をお持ちの方であれば良いかもしれません。

自分の価値観についてじっくり考えてみよう

外資系コンサルティングファームに向いている人、他の業界の方が向いている方について見ていきましたが、大切なのは自分はどのような価値観を持っていて、それに似た価値観のある仕事を選ぶことだと思います。

転職市場のトレンドとしてコンサルティングファームは依然として人気ですが、まずは応募する前にじっくりと自分の価値観について考えてみた方がミスマッチを防ぐことに繋がるでしょう。

なんとなく給料が高そう、優秀な方が多いのでその中で働いてみたいといった動機でも悪いわけではありませんが、ご自身のキャリアプランをしっかりと念頭に置いた上で判断してみることをおすすめいたします。

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ABOUTこの記事をかいた人

証券会社、IT企業役員、ベンチャー企業などを経て2016年10月より独立。2017年7月株式会社Milkyways設立、代表取締役CEO。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻(WBS)修士課程卒。専攻はベンチャー企業論、ベンチャー経営論。趣味はダンスとラーメン。