日本人起業家が立ち上げた、ホテルを家にできる「 anyplace(エニープレイス )」とは

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日本人起業家が立ち上げた、ホテルを家にできる「 エニープレイス 」とは

Airbnb ( エアービーアンドビー )などを始めとした家を貸し出す民泊が一般化してきた中、ホテルを家がわりに出来る「 エニープレイス ( anyplace )」というサービスはご存知でしょうか。

ホテルを家がわりにすると聞くと、マリリンモンローのようなセレブを思い浮かべてしまいますが、徐々に利用者数を増やしているようです。

今回は日本人起業家が立ち上げた、ホテルを家にできる「 エニープレイス 」についてご紹介いたします。

エニープレイス ( anyplace )とは

エニープレイス ( anyplace )とは

画像引用 : エニープレイス ( anyplace )

エニープレイスとは1カ月単位でホテルに住む契約ができるwebサービスです。

元々はサンフランシスコとロサンゼルスのホテルから掲載がスタートしましたが、現在は米国を中心とする23カ国70都市で展開を広げています。

エニープレイスは日本人起業家である内藤聡さんが立ち上げたもので、資金調達も行なっています。

ユーザーは長く滞在することを前提として、安く宿泊することができるのが一番のメリットでしょう。

サンフランシスコのホテルの場合は月に1,600ドルから借りることができます。ロサンゼルスの方が全体的に相場が高く、2,000ドル以上からです。

予約時にはSecurity Depositとして別で500ドル程度がかかりますが、サンフランシスコのホテルは通常料金が1泊150ドルほどのようで半額以下の料金でホテルに滞在ができます。

ホテルは固定費ビジネスのため、ホテル側も空室で稼働しない部屋があるよりは多少値段を下げてでも安定した収益の確保が見込めるためメリットがあると考えられます。

日本でも同様のサービスは流行るか

日本でもエニープレイスや同様のサービスが出てきた場合、どの程度流行るでしょうか。

利用するユーザー側のニーズから考えると、日本に住んでいる人よりも中期滞在の旅行者や出張などのビジネス利用者が考えられます。

近年訪日外国人の数が増えていることからニーズはありそうですが、1ヶ月以上の滞在をする方はさほど多くないと考えられるのではないでしょうか。

また、部屋を提供するホテル側から考えると上述の通り訪日外国人の数が増加しており、東京や大阪などの主要都市ではホテルの空室率が低い傾向にあります。

人気のエリアやホテルでは安めの値段で固定収入を得るということを選択するホテル業者はあまり多くないかもしれません。

主要都市でもアクセスが若干悪いホテルや人気があまり無いホテルが部屋を提供することが多くなりそうです。

これらから考えると、現状では増加している訪日外国人がそこまで人気の高くないホテルをお手頃に借りられるというニーズを満たすものの、エアービーアンドビーのような大きなビジネスにはならないかなと感じました。

サービス作成自体もそこまで難しくなさそうなため、うまくマネタイズできるサービスは1つか2つ程度になるのかなと思います。

追記:2020年5月に著名投資家などから530万ドルの資金調達

2020年5月に著名投資家などから530万ドルの資金調達

米エニープレイスの内藤聡最高経営責任者(CEO、中)と同社に投資したジェイソン・カラカニス氏(右)

画像引用:日本経済新聞 米エニープレイス5.7億円調達、ホテル「月貸し」拡大

2020年5月にエニープレイスが東南アジアや欧州で事業を拡大する目的として、著名投資家などから530万ドル(約5億7000万円)を調達したと発表がありました。

三井住友海上キャピタルなども出資に加わったほか、米ウーバーテクノロジーズなどへの初期の投資で知られる米著名投資家のジェイソン・カラカニス氏やサッカー元日本代表の本田圭佑氏が昨年に続いて投資をしたようです。

年内にサービスの展開を現在より5割多い100都市以上に広げる予定みたいです。

昨今の新型コロナウイルスの影響のため世界的にホテルの稼働率が下がっている中、エニープレイスではシェアリングエコノミーの需要を開拓する方針。

日本経済新聞の記事によると、新型コロナの世界的な流行によりホテルの稼働率は大幅に低下。

民泊でも米エアビーアンドビーは20年の売上高が前年の半分以下に落ち込む見通しとなり、1900人の社員の削減する発表がありました。

エニープレイスも年間の流通総額が150万~200万ドル規模まで成長していたが、4月は前年同月比42%下落と半分近くにまで下がってしまいした。

内藤CEOは「ホテルはすぐに状況が元に戻らないと考え、空室の活用法についてホテルが考え始めたことは事業にとってプラスになる」と説明。

まだ投資フェーズで事業としては赤字のようですが、現在約20人いる社員を中心としてサイトの改良などによってホテルの登録増に対応する方針のようです。

シェアリングエコノミーはまだまだ新しい可能性がありそう

日本でも空きスペースをシェアできるサービスや、洋服やカバン、腕時計をレンタルするサービスが続々と登場しており、シェアリングエコノミーはまだまだ新しい可能性がありそうです。

エニープレイスは日本人起業家が立ち上げをしていることもあって、今後も注目して見ていきたいと思います。

海外の主要都市に1ヶ月以上滞在する予定がある場合には、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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ABOUTこの記事をかいた人

証券会社、IT企業役員、ベンチャー企業などを経て2016年10月より独立。2017年7月合同会社Milkyways設立、代表社員CEO。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻(WBS)修士課程卒。専攻はベンチャー企業論、ベンチャー経営論。趣味はサルサとラーメン。