楽天市場に出店している方や、個人口座を持っていて法人口座も使っている方が多いのが楽天銀行です。
楽天銀行の法人口座は比較的開設しやすいと言われておりますが、実際にその通りなのでしょうか。
今回は楽天銀行の法人口座開設について審査や申し込み方法、評判についてご紹介いたします。
目次
楽天銀行 について
楽天銀行は個人口座でも利用者が多く、国内のネット銀行では最大の700万口座が開設されている大手です。
元々は2001年にイーバンク銀行としてPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)に次ぐ2番目のネット銀行としてスタートしました。
その後2008年に楽天と資本・業務提携を行い、2009年に楽天銀行へと名称が変更になったという歴史があります。
実は楽天と資本・業務提携を行う前にはGMOインターネットが筆頭株主だったこともあるのですが、GMOインターネットグループはあおぞら銀行と合弁会社としてGMOあおぞらネット銀行を作っています。
個人口座、個人ビジネス口座、法人口座と幅広く対応していることが特徴です。
楽天銀行の特徴とサービス
ここからは楽天銀行の特徴について見ていきましょう。
手数料が安い
楽天銀行は振込手数料がネット銀行の中でも他行と同じくらい安いことが挙げられます。
月額基本料、法人口座利用料といったものも無料でかかりません。ご参考までに大手ネット銀行の法人口座の手数料を比較してみました。
銀行名 | 楽天銀行 | 住信SBIネット銀行 | PayPay銀行 | GMOあおぞらネット銀行 |
---|---|---|---|---|
月額基本料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
同行内振込手数料 | 52円 | 50円 | 55円 | 無料 |
他行振込手数料 | 3万円以下:168円 3万円以上:262円 | 3万円以下:160円 3万円以上:250円 | 3万円以下:176円 3万円以上:275円 | 3万円以下:166円 3万円以上:261円 |
利用可能時間 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 |
店舗 | 無 | 無 | 無 | 無 |
開設の日数 | 審査1〜2週間 | 審査1〜2週間 | 審査1〜2週間 | 審査1〜2週間 |
楽天銀行では、
- 自行あて:52円
- 他行あて(3万円未満):168円
- 他行あて(3万円以上):262円
- セブン銀行
- イオン銀行
- Patsat(主に関西の駅などに設置)
- イーネット(ファミマやスリーエフなどに設置)
- ローソンATM
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
- 融資に利用しにくい
- 税金の還付口座として指定できない
- 社会保険の引落口座として指定できない
- ホームページアドレス
- 許認可・登録・届出(コピー)
- 発注書、納品書、請求書(コピー)
- 各種契約書(コピー)
- その他取扱商品確認資料(コピー)
とメガバンクなどと比べてお得な手数料になります。
デビットカードで1%のキャッシュバック
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)を申し込んで利用すると、毎月利用額の1%がキャッシュバックされます。
デビットカードは銀行口座から即引き落としとなるため、審査が無いことが特徴です。
セキュリティとして利用限度額の設定も可能なため、残高一杯ではなくある程度で制限を掛けておいても良いかもしれません。
発行費用は無料ですが、年会費として1,000円+税がかかってしまいますので、年間10万円以上の利用が見込める場合や、会社設立したばかりでクレジットカードを発行する前の段階などにおすすめです。
提携ATMで24時間の入出金にも対応
ネット銀行では店舗窓口が無いため、入金や出金は提携しているATMから行います。
現在、提携ATMとなっているのは、
と多くの場所で利用ができます。
ただ、入金は3万円以上無料、入金の3万円未満と出金には必ずATM手数料がかかりますので予め確認しておきましょう。
3万円以上の入金:無料
3万円未満の入金:216円
出金取引:216円
3万円以上の入金:無料
3万円未満の入金:270円
出金取引:270円
ATMの取引をするのであれば入金は3万円以上にすることと、セブン銀行やイオン銀行、関西ではPatsatがおすすめと言えるでしょう。
セキュリティも充実
気になるネット銀行のセキュリティに関してもセキュアな環境で利用できます。
取引を行う際に1度だけ使えるワンタイムパスワードがメールアドレス宛に送られてきますので、もしIDやパスワードが漏れてしまってもすぐに不正利用されることはありません。
また、登録したIPアドレスからのみログインを受け付けるIP制限、振込限度額の制限といった対策をはじめ、楽天市場や楽天証券などで培っているセキュリティ技術が生かされていると考えられます。
固定電話がないと申し込みが出来ない
楽天銀行の特徴としては固定電話がないと法人の口座開設の申し込みができません。
固定電話がない場合にネット銀行を申し込みたい場合には、GMOあおぞらネット銀行か、PayPay銀行でお申込みするという選択肢となります。
固定電話がない方には以下の記事もおすすめです。
ネット銀行のデメリット
楽天銀行だけに限らず、ネット銀行の方が手数料関連が安いというメリットがありますが、一般的なネット銀行のデメリットとしては
といったこともありますので、予め頭に入れておきましょう。
口座開設手順と審査について
メガバンクと比べてネット銀行の方が振込手数料が安く、月額費用もかからないため一つは持っておいても良いと思います。
ただ、ネット銀行の方が法人口座を作る際に審査基準が緩いと思われがちですが、必ずしもそうとも言い切れませんのである程度しっかりと準備しておきましょう。
なぜかというとネット銀行の場合には対面でのやり取りがない分、書類やネットなどの情報から会社としてスコアリングが悪いと挽回の余地が無いからです。
楽天銀行 で口座開設申し込みに必要な書類について
楽天銀行の法人口座開設の手順は以下のようになっており、まずは口座開設申し込みと必要書類を用意しましょう。
楽天銀行で法人口座開設の申し込みに必要な書類は以下となります。
必ず提出する書類
必ず提出する必要がある書類が5つあります。
1、法人ビジネス口座開設申込書
まずは口座開設申込書類を記入しましょう。
2、法人ビジネス口座開設申込委任状兼実質的支配者に関する届出書
株主が自分以外にもいて実質的支配者が別にいるのかどうかを届け出る書類となります。
3、履歴事項全部証明書 ※原本
発行日から6ヶ月以内の原本となります。現在事項証明書では受付がダメなようですので注意しましょう。
4、口座管理者さま 本人確認資料
運転免許証や住民基本台帳カード(マイナンバーカード)、パスポートなどになります。
5、事業実態の確認できる資料
HPやWEBサイトの他、会社案内のパンフレットやチラシなどが使えます。
もしない場合には請求書、発注書、受注書、納品書等でも可能と記載がありますが、仕事でも使う必要性が高いものですので、出来るだけ準備をしておきましょう。
必要に応じて提出頂く書類
上記の他に必要となる場合のある書類です。
代表者さま 本人確認資料
国内居住の代表者さまが外国籍をお持ちの場合には、運転免許証や住民基本台帳カード(マイナンバーカード)、パスポートなどになります。
連絡先確認資料
登記住所と異なる住所をご登録する場合には必要となります。
海外送金をご利用の場合
海外送金をご利用の場合には以下の2つの書類が必要です。
法人番号提供書 及び 法人番号指定通知書(または法人番号公表サイトから取得されたもの)を郵送しましょう。
法人の銀行口座開設完全ガイド
銀行の法人口座開設は年々審査が厳しくなっているのが実情です。
そのため、法人口座を開設するためには銀行口座開設の目的と事前準備をしっかりと確認しておき、戦略的に行うことがおすすめです。
実際に私が法人口座を開設した経験を踏まえて参考になりそうな記事をまとめてみましたので、ご関心ありましたら参照いただければと思います。
1つはネット銀行を持っておくことがおすすめ
法人の銀行口座を作る際にはどこの銀行で作るか迷う方も多いと思いますが、手数料の安いネット銀行をメインで利用しつつ、必要に応じてメガバンクを利用することがおすすめです。
資本金が低くて法人オフィスがない場合にはネット銀行の方が断られやすいケースもあるので注意しましょう。
楽天銀行は既に個人で利用している場合も多く、楽天市場に出店している個人事業主や法人の場合には特におすすめとなります。
法人5期。新規事業でキャッシュレス決済が必要で申し込んだ。
必要書類を無くされて、再提出。
問い合わせは、ナビダイヤルで待たされる。
1ヶ月経っても口座開設できていない。
郵貯も待たされたけど。ここまでひどくは無かった。
とりあえず、お付き合いのある信金でキャッシュレス決済を申し込むことにした。
今回、一気に当方としての評価が落ちたよ。
公取ににらまれるような無茶ぶりも最近話題。
楽天大丈夫か?