法人口座で利用できるネット銀行の中でGMOあおぞらネット銀行の人気が高まっています。
後からの参入ということもありネット銀行の中でも振込手数料が最安で、設立1年未満の新設法人には他行宛て振込手数料が月20回まで無料となる特典を新設しました。
今回はGMOあおぞらネット銀行の法人口座についてご紹介いたします。
目次
GMOあおぞらネット銀行 について
GMOあおぞらネット銀行は老舗IT企業である GMOインターネットグループ と あおぞら銀行 の合弁会社となります。
似たようなネット銀行ですと、住友信託銀行とSBIの合弁会社である住信SBIネット銀行になるでしょうか。
『「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をコーポレートビジョンに掲げ、あらゆるサービスにテクノロジーを活かしお客さまに提供します。』ということを掲げていることから、ITを利用した利便性の高いネット銀行を目指していることが伺えます。
ご参考までに各社についても見ていきましょう。
GMOインターネットグループ について
GMOインターネットグループ は1991年に設立し1995年よりインターネット事業を開始。インターネットインフラ事業を中心とし、グループ全体でインターネット広告·メディア事業、インターネット金融事業、モバイルエンターテイメント事業を営んでいます。グループ会社には、FX取引高世界一のGMOクリック証券も含まれます。
GMOインターネットといえば、サーバの他にもドメイン管理の「お名前.com」、ECシステムの「MakeShop」、決済事業の「GMOペイメントゲートウェイ」などを展開していることでも有名です。
サービスを利用している企業や個人事業主の方も多いのではないでしょうか。僕もドメインは お名前.com で管理をしています。
引用 : GMOインターネットグループ
あおぞら銀行 について
あおぞら銀行 は1957年に長期信用銀行法に基づき日本不動産銀行として設立し、 日本債券信用銀行 を経て、2001年に現在のあおぞら銀行に行名を変更しました。
60年という長きに渡り銀行業を営んでおり、2006年に普通銀行に転換して同年、東証一部に再上場しています。
引用 : あおぞら銀行
GMOあおぞらネット銀行の会社情報
GMOあおぞらネット銀行の株主を確認してみると、
株式会社 あおぞら銀行 91.20%
GMOインターネット 株式会社 4.40%
GMOフィナンシャルホールディングス 株式会社 4.40%
となっていることから、実質あおぞら銀行が中心であることがわかります。
なお、ビジネス口座は法人だけでなく、個人事業主でも口座開設が可能となっております。
GMOあおぞらネット銀行法人口座の振込手数料がさらにお得に
ここからはGMOあおぞらネット銀行の手数料について見ていきましょう。
GMOあおぞらネット銀行の手数料は同行内で無料など、ネット銀行の中でも安いことが挙げられます。
月額基本料、法人口座利用料といったものも無料でかかりません。
大手ネット銀行との手数料を比較してみましょう。
銀行名 | GMOあおぞらネット銀行 | 住信SBIネット銀行 | PayPay銀行 | 楽天銀行 |
---|---|---|---|---|
月額基本料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
同行内振込手数料 | 無料 | 50円 | 55円 | 52円 |
他行振込手数料 | 3万円以下:145円 3万円以上:145円 | 3万円以下:160円 3万円以上:250円 | 3万円以下:176円 3万円以上:275円 | 3万円以下:168円 3万円以上:262円 |
利用可能時間 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 |
店舗 | 無 | 無 | 無 | 無 |
開設の日数 | 審査1〜2週間 | 審査1〜2週間 | 審査1〜2週間 | 審査1〜2週間 |
GMOあおぞらネット銀行では、
- 自行あて:無料
- 他行あて(3万円未満):145円
- 他行あて(3万円以上):145円
- 他行あて(3万円未満):166円
- 他行あて(3万円以上):261円
とお得な手数料になります。
元々は
でしたが、以下の画像のように2021年10月よりさらにお得になりました。
ネット銀行はメガバンクなどと比べて振込手数料が安いことでも知られていますが、GMOあおぞらネット銀行はその中でも最安で、3万円未満と3万円以上で手数料が異なる銀行が多い中、同じ金額になっていることも特徴です。
新設法人は他行宛て振込手数料が月20回まで無料
上述の通り振込手数料がお得ですが、さらに設立1年未満の法人口座については2021年12月1日より、他行宛て振込手数料が月20回まで無料となる特典が新設いたします。
GMOあおぞらネット銀行では創業間もないスモール&スタートアップ企業を中心とした法人口座の利用が急増しているようです。
また、本年公表した中長期戦略の柱の1つにおいても「スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」を掲げており、スモール&スタートアップ企業の事業を支援する各種サービスの提供に注力しています。
設立年月から1年経過しているかの判定を毎月末に行い、既に口座開設済の会社も対象に入るようです。
サブスクリプションプログラムの振込料金とくとく会員も値下げ
振込料金とくとく会員とは国内銀行で初めてとなる法人口座向け振込手数料のサブスクリプションプログラムです。
毎月末日に翌月分の月額利用料(税込み500円)を支払うことで、他校宛の銀行振り込み手数料が一律で135円(税込)/件とお得な振り込み手数料体系プログラムが可能になります。
法人口座をお持ちの方であれば簡単なお申込で即時にご利用可能です。
なお、法人口座を作っても必ずしも振込料金とくとく会員に入らなければいけないわけではなく、途中で切り替えも可能になっています。
GMOあおぞらネット銀行の通常取引、三菱UFJ銀行、PayPay銀行と比べて振込料金とくとく会員はどの程度利用することでお得になるのかをシミュレーションしてみました。
今回はわかりやすくするために全て他行に3万円以上の振り込みをした場合になります。
銀行名 | 月間15件 | 月間30件 | 月間50件 | 月間100件 |
---|---|---|---|---|
振込料金とくとく会員 135円 / 件+月額500円 | 2,525円 | 4,550円 | 7,250円 | 14,000円 |
GMOあおぞらネット銀行 145円 / 件 | 2,175円 | 4,350円 | 7,250円 | 14,500円 |
三菱UFJ銀行 770円 / 件+月額1,760円 | 13,310円 | 24,860円 | 40,260円 | 78,760円 |
PayPay銀行 275円 / 件 | 4,125円 | 8,250円 | 13,750円 | 27,500円 |
振込料金とくとく会員を利用した方がお得になるのはメガバンクと比べた場合には月間振込数が少なくてもすぐに効果が出るのに対して、既にGMOあおぞらネット銀行を利用している、もしくは他ネット銀行を利用している場合には月間振込数が50件以上になった場合ということがわかります。
毎月の振込数が多ければ多いほどコストメリットが出てくると言えそうです。
まだGMOあおぞらネット銀行で法人口座を持っていない方であれば、この機会にまずは口座開設の申込をしてみましょう。
2021年10月1日よりGMOあおぞらネット銀行のオリジナルサービスである法人口座向け振込手数料のサブスクリプションプログラム「振込料金とくとく会員」の月額料金が1,980円から500円に、振込手数料が1件160円から1件135円に引き下げられました。
GMOあおぞらネット銀行はシステム開発を内製化しているため、自由度の高いサービス企画や、低価格でのサービス提供が可能となっているようです。
特に顧客ニーズの高い他行宛ての振込手数料の引き下げは顧客の低コスト化、生産性向上などを目指した継続的な取り組みの結果実現したものです。
今後も様々な顧客還元施策を行う予定のようで、他の銀行と比べても積極的な戦略に期待できると思います。
今後のサービス向上にも期待
GMOあおぞらネット銀行は今後も生産性向上、コスト削減などの自助努力を行い、お客さまへ安価でより良いサービスの還元を目指しているというメッセージから、新しいサービスの登場や改善が期待されます。
既に振込手数料がお得で最短即日口座開設可能といった利便性も備えており、新しく法人口座を開設する方や法人口座を増やしたいといった方にもおすすめです。
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