法人口座を作る際にはキャッシュカードが発行されますが、デビット機能を付けることも可能です。
法人口座の中でも人気なのが振込手数料が安く、1%のキャッシュバックが付いているGMOあおぞらネット銀行の法人口座、デビットカードです。
今回はGMOあおぞらネット銀行の法人向けデビットカードの特徴とメリットについてご紹介いたします。
目次
GMOあおぞらネット銀行について
GMOあおぞらネット銀行は老舗IT企業であるGMOインターネットグループとあおぞら銀行の合弁会社となります。
『「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をコーポレートビジョンに掲げ、あらゆるサービスにテクノロジーを活かしお客さまに提供します。』ということを掲げていることから、ITを利用した利便性の高いネット銀行を目指していることが伺えます。
GMOあおぞらネット銀行の株主を確認してみると、
株式会社 あおぞら銀行 91.20%
GMOインターネット 株式会社 4.40%
GMOフィナンシャルホールディングス 株式会社 4.40%
となっていることから、実質あおぞら銀行が中心であることがわかります。
ちなみに私の会社で利用している様子をGMOあおぞらネット銀行さんの導入事例として追加いただきました。
デビットカードとは
デビットカードは支払った瞬間に、銀行口座からお金が引き落とされる仕組みのカードです。
銀行口座からわざわざ現金を引き出さずに支払いができる利便性や、銀行口座の残高以上にお金を使いすぎる心配がない安心感から人気が出てきています。
また、口座にある残高の範囲内の支払となるため、使いすぎ防止にもなります。
電子マネーのように事前にチャージをする必要もありません。
クレジットカードのように審査が不要のため、会社設立後でまだ信用度が低い場合でもカードを発行することができることもメリットと言えるでしょう。
GMOあおぞらネット銀行の法人向けデビットカードについて
デビットカードはキャッシュカードにデビット機能を付けるものとなっており、私も下記の画像のようにデビットカード付きキャッシュカードを発行しました。
デビットカードは1口座に対して1枚まで発行することが出来、法人口座は最大20口座まで作れることから代表者だけではなく社員用の法人カードとしても利用が可能です。
なお、GMOあおぞらネット銀行の法人口座は、「個人事業主」と「法人」が対象ですので個人事業主やフリーランスの方もデビットカードが使えます。
GMOあおぞらネット銀行の法人向けデビットカードの特徴とは
GMOあおぞらネット銀行の法人向けデビットカードの特徴について見ていきましょう。
審査不要でカードが持てる
会社設立間際のように信用度が低い場合やまだ決算書を提出できない時期の場合、法人向けクレジットカードの審査がなかなか通らずにカードが利用できないことも考えられます。
法人でカードが利用できないとネットでの買い物ができないだけではなく、会計ソフトにもデータが上がってこないため経理を手動でやらないといけないこともあり、非常に手間がかかってしまうかもしれません。
デビットカードの場合には銀行口座を開設できれば審査が不要ですので、すぐに法人向けカードを利用したい場合におすすめです。
発行手数料、年会費共に無料
GMOあおぞらネット銀行のデビットカードは発行手数料も年会費も無料なためお得なカードになります。
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)は発行手数料は無料ですが年会費は税込1,100円が必要となります。
発行手数料は口座開設時にデビットカードを希望すれば1枚目は無料発行となりますが、あとから発行すると1,000円(税抜)かかるため最初にお申し込みをしておきましょう。
また、2枚目以降は発行手数料が1枚あたり1,000円(税抜)となりWeb申し込みです。
Visa、Mastercardブランドでほとんどの場面で利用が可能
カードのブランドがVisaとMastercardから選択できるため、利用できない場面がほぼないと言えるでしょう。
どちらか1枚持っておけばどこでも利用できるため非常に安心と言えます。
1%と高いキャッシュバック還元率
デビットカードではクレジットカードのようなポイント付与の代わりに、キャッシュバックが付いている場合が多いです。
ポイントよりも現金でキャッシュバックしてくれた方が分かりやすく利益にも好影響があるため大きなメリットと言えるでしょう。
GMOあおぞらネット銀行のデビットカードは1%のキャッシュバックがついているなど、クレジットカードのポイント付与率よりも大きい場合もあります。
※一部キャッシュバック率が異なる利用先もあります。
ちなみに三菱UFJ銀行の法人向けVISAビジネスデビットでは0.2%のキャッシュバック率のため5倍違います。
不正利用時の保険が1,000万円
第三者が不正に使用した場合の保険が最大1,000万円まであるため、いざと言う時にも安心です。
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)は不正利用時の保険がついていません。
ご利用のたびにメールでお知らせ
ビジネスデビットカードをご利用後すぐにメールでお知らせが来るため不正利用にもすぐに気付くことができます。
利用金額、利用店名の確認が可能です。
1日の利用限度額の設定が可能
1日の限度額がVisaでは1,000円~500万円まで、Mastercardは1,000万円まで設定可能です。
変更はリアルタイムで反映されるので急な支払いにも対応できます。
社員用にカードを渡している場合には万が一の場合に備えて利用限度額を設定しておいても良いかもしれません。
GMOあおぞらネット銀行の法人口座の特徴について
ここからはGMOあおぞらネット銀行の法人口座の特徴について見ていきましょう。
手数料が安い
GMOあおぞらネット銀行の手数料は同行内で無料など、ネット銀行の中でも安いことが挙げられます。
月額基本料、法人口座利用料といったものも無料でかかりません。ご参考までに大手ネット銀行の手数料を比較してみました。
銀行名 | GMOあおぞらネット銀行 | 住信SBIネット銀行 | PayPay銀行 | 楽天銀行 |
---|---|---|---|---|
月額基本料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
同行内振込手数料 | 無料 | 50円 | 55円 | 52円 |
他行振込手数料 | 3万円以下:145円 3万円以上:145円 | 3万円以下:160円 3万円以上:250円 | 3万円以下:176円 3万円以上:275円 | 3万円以下:168円 3万円以上:262円 |
利用可能時間 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 |
店舗 | 無 | 無 | 無 | 無 |
開設の日数 | 審査1〜2週間 | 審査1〜2週間 | 審査1〜2週間 | 審査1〜2週間 |
GMOあおぞらネット銀行では、
- 自行あて:無料
- 他行あて(3万円未満):145円
- 他行あて(3万円以上):145円
とお得な手数料になります。
サブスクリプションプログラムの振込料金とくとく会員
振込料金とくとく会員とは国内銀行で初めてとなる法人口座向け振込手数料のサブスクリプションプログラムです。
毎月末日に翌月分の月額利用料(税込み500円)を支払うことで、他校宛の銀行振り込み手数料が一律で135円(税込)/件とお得な振り込み手数料体系プログラムが可能になります。
法人口座をお持ちの方であれば簡単なお申込で即時にご利用可能です。
なお、法人口座を作っても必ずしも振込料金とくとく会員に入らなければいけないわけではなく、途中で切り替えも可能になっています。
GMOあおぞらネット銀行の通常取引、三菱UFJ銀行、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)と比べて振込料金とくとく会員はどの程度利用することでお得になるのかをシミュレーションしてみました。
今回はわかりやすくするために全て他行に3万円以上の振り込みをした場合になります。
銀行名 | 月間15件 | 月間30件 | 月間50件 | 月間100件 |
---|---|---|---|---|
振込料金とくとく会員 135円 / 件+月額500円 | 2,525円 | 4,550円 | 7,250円 | 14,000円 |
GMOあおぞらネット銀行 145円 / 件 | 2,175円 | 4,350円 | 7,250円 | 14,500円 |
三菱UFJ銀行 770円 / 件+月額1,760円 | 13,310円 | 24,860円 | 40,260円 | 78,760円 |
PayPay銀行 275円 / 件 | 4,125円 | 8,250円 | 13,750円 | 27,500円 |
振込料金とくとく会員を利用した方がお得になるのはメガバンクと比べた場合には月間振込数が少なくてもすぐに効果が出るのに対して、既にGMOあおぞらネット銀行を利用している、もしくは他ネット銀行を利用している場合には月間振込数が30件以上になった場合ということがわかります。
毎月の振込数が多ければ多いほどコストメリットが出てくると言えそうです。
まだGMOあおぞらネット銀行で法人口座を持っていない方であれば、この機会にまずは口座開設の申込をしてみましょう。
2021年10月1日よりGMOあおぞらネット銀行のオリジナルサービスである法人口座向け振込手数料のサブスクリプションプログラム「振込料金とくとく会員」の月額料金が1,980円から500円に、振込手数料が1件160円から1件135円に引き下げられました。
GMOあおぞらネット銀行はシステム開発を内製化しているため、自由度の高いサービス企画や、低価格でのサービス提供が可能となっているようです。
特に顧客ニーズの高い他行宛ての振込手数料の引き下げは顧客の低コスト化、生産性向上などを目指した継続的な取り組みの結果実現したものです。
今後も様々な顧客還元施策を行う予定のようで、他の銀行と比べても積極的な戦略に期待できると思います。
固定電話不要で申し込みが可能
ネット銀行の場合、固定電話がないとそもそも法人口座開設の申し込みができないところもあります。
固定電話が不要で申し込みができるというのは、僕のように固定電話を持っていない企業からすると非常にありがたいことです。
最近ではわざわざ固定電話を最初から契約する企業は多くはないのですが、銀行としては連絡が取れなくなることを恐れていたり、昔の名残もあるようで信用性について担保ができないと判断されることにも繋がりかねないようです。
ネットバンキングでは残念ながら 楽天銀行 と 住信SBIネット銀行 は固定電話以外の入力ができませんので、GMOあおぞらネット銀行がおすすめになります。
入金の消し込みが楽になる
振込入金口座を利用することで注文ごとや顧客ごとに振込入金口座を割り当てることができるため、同姓同名の方や家族名義での振込などでも正しく入金の内訳管理を行うことが可能になります。
入金の消し込み作業が軽減できることとミスを減らすことにもつながるでしょう。
セキュリティも充実
気になるネット銀行のセキュリティに関してもセキュアな環境で利用できます。
電子証明書などの対策をはじめ、 GMOインターネット で培っているセキュリティ技術が生かされていると考えられます。
振込の際には登録してあるメールアドレスにトークンが届きますので、こちらを入力しないと振り込めないようにもなっております。
提携ATMで24時間の入出金にも対応
ネット銀行では店舗窓口が無いため、入金や出金は提携しているATMから行います。
現在、提携ATMとなっているのはゆうちょ銀行、セブン銀行、イオン銀行です。
ATMからの入金・出金には100円+消費税の手数料がかかります。
口座を開設したらデビット機能も付けてみよう
GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設した際には、キャッシュカードに簡単にデビット機能を付けることができるため付けておくのがおすすめです。
後からデビット機能を付けようとすると手数料がかかるため最初に付けておいた方が良いと思います。
審査も原則不要なため会社設立間際の場合には特におすすめと言えるでしょう。
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