銀行の法人口座開設を考えている場合には、メガバンクであるみずほ銀行の法人口座(ビジネスアカウント)を候補として挙げている方も多いでしょう。
しかし、メガバンクは審査が厳しいことでも有名です。
今回はみずほ銀行の法人口座で審査落ちした際に考えたい理由と対処法についてご紹介いたします。
目次
みずほ銀行について
参考:みずほ銀行
みずほ銀行は言わずと知れた国内大手の銀行です。
元々は複数の銀行でしたが、2013年7月に旧みずほ銀行とみずほコーポレート銀行が合併しました。
2020年6月末時点で国内464、海外86の支店があることから、会社の近くにあるという場合も多いでしょう。
みずほ銀行の法人口座で審査落ちした際に考えたい理由
みずほ銀行の法人口座で残念ながら審査落ちしてしまった際に考えたい理由について見ていきましょう。
資本金額が少ない
昔は資本金が1,000万円以上でないと株式会社を登記することはできませんでしたが、商法改正によって2006年4月から「1円起業」も可能となりました。
しかし、資本金があまりにも低い金額で設立した会社は社会的信用を得られにくい場合もあります。
低い目安は業種や規模によっても異なりますが、目安として100万円以上は資本金を準備しておいた方がよいでしょう。
事業内容がわかりにくい
最近では自分の会社も含めて横文字系の会社名が多く、社名を聞いただけで何をやっているのかわからない会社も多いと思います。
銀行の審査を受けるにあたって、どのような会社で事業内容は何かということをある程度明確にしておく必要があります。
とある銀行員の方に、他の審査項目は問題がないにも関わらず、事業内容がわかりにくいため資料を一部変更したり加筆するだけで審査が通ることが結構あると言われましたので、口座申し込みの前に対応しておきましょう。
登記住所が自宅やシェアオフィス
オフィスの実態があるかどうかは法人口座の審査で銀行が注視するポイントの一つです。
法人口座の開設申し込み時に提出する書類の一つに登記簿謄本(正確には現在事項証明書)がありますが、記載されている登記住所が自宅やバーチャルオフィス、シェアオフィスの場合には信用性が高いとは言えなくなります。
オフィスを借りるというのはそれなりに費用と信用性が必要になるため、銀行としても審査においてプラスとなりやすいでしょう。
面談の内容が良くない
メガバンクの場合には口座開設の際に担当者の方と面談があります。
聞かれる内容としては
- 代表者のプロフィールと経歴
- 会社の主な事業内容は何か
- なぜこの事業をやるのか
- 法人口座開設の目的
- 会社の実質的支配者は誰か
といったものがあります。
事前にある程度質問の内容に答えられるように準備をしておくことがおすすめです。
固定電話がない
業種にもよりますが、最近のスタートアップ企業では固定電話をわざわざ持たない場合も多いのではないでしょうか。
私も固定電話を契約はしていませんので、それでもメガバンクで法人口座を開設するのは可能です。
ただし、銀行によっては固定電話がないと審査上マイナスに働いてしまう場合も考えられます。
最近ではわざわざ固定電話を最初から契約する企業は多くはないのですが、銀行としては連絡が取れなくなることを恐れていたり、昔の名残もあるようで信用性について担保ができないと判断されることにも繋がりかねないようです。
ネットバンキングでは残念ながら楽天銀行と住信SBIネット銀行は固定電話以外の申込入力ができませんので、GMOあおぞらネット銀行か、PayPay銀行銀行でお申込みするという選択肢となります。
銀行の法人口座の審査が落ちて開設が断られた場合の対処法
せっかく法人口座に申し込んだとしても残念ながら審査に落ちてしまう場合もあります。
落ちてしまった際には理由を考えることも必要ですが、例えば資本金が低くても手持ちのお金に余裕がない場合などすぐに解決が難しいこともあるでしょう。
法人口座の審査が落ちて開設が断られた場合の対処法について見ていきましょう。
他の銀行に申し込んでみる
一つの銀行に落ちてしまってもまだ諦めるのは早いです。
銀行の審査基準は共通点も多いですが銀行によっても異なりますし、独自の審査基準を設けている場合もあります。
まずは優先順位をつけた上で申し込みを行ってみるのが良いと思いますが、もし落ちてしまった場合でも一旦他の銀行に申し込んでみることを検討してみましょう。
できればメガバンクとネット銀行など別の組み合わせで複数開設申し込みをすることがおすすめです。
私はメガバンクの他にネット銀行を利用しており、GMOあおぞらネット銀行を使っています。
GMOあおぞらネット銀行は新しいネット銀行ということで、積極的に法人口座の開設を行っていると考えられます。
実は私も会社設立の際にPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)で法人口座を申し込んだのですが、以下のように審査に落ちてしまいました。
当時はまだGMOあおぞらネット銀行が無かったために時期をずらしたということもありますが、法人口座の開設が出来たため、自分の経験上からも会社設立したてで審査にあまり自信がないという方にもおすすめの銀行となります。
落ちた理由を考えて対処できるところを見直す
落ちた理由で見当がつきそうなものがあれば対処することも重要です。
独自ドメインのサイトがなければ作成してみた方が良いですし、業務内容が分かりにくければパンフレットを作成して担当者に渡すのも効果的かもしれません。
少し時間をあけてみる
緊急に法人口座が必要なければ少し時間をあけてみてから申し込みを行うことも一つの手段です。
その間に売上が上がれば信用性が高まることにも繋がりますし、利益が出れば資本金が少ない場合には増資を行うことも検討してみましょう。
同じ銀行の場合には少なくとも半年くらいは開けた方が良いと思いますが、他の銀行への申し込みの場合にはもっと短くても良いと思います。
法人の銀行口座開設完全ガイド
銀行の法人口座開設は年々審査が厳しくなっているのが実情です。
そのため、法人口座を開設するためには銀行口座開設の目的と事前準備をしっかりと確認しておき、戦略的に行うことがおすすめです。
実際に私が法人口座を開設した経験を踏まえて参考になりそうな記事をまとめてみましたので、ご関心ありましたら参照いただければと思います。
落ちた理由と審査基準を踏まえて対策をしよう
上記でご紹介したようなことが理由でみずほ銀行に落ちてしまう方もいると思いますが、落ちた理由と審査基準を抑えて対策をしてみましょう。
一度審査に落ちてしまってもしばらくしてから再度申し込みをすることもできますので、あまり気張らずに申し込みをしてみても良いでしょう。
法人口座開設のハードルは個人口座と比べて高めですが、設立して間もない会社でも銀行口座の開設はできますので、何回かチャレンジしてみて開設を目指してみると良いと思います。
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